歌や踊りに張り切る
最後は天狗も登場する民話劇で盛り上げ(9月20日・水)
大仙市の大曲地域老連文化祭が20日、大曲市民会館で開かれた。地域老人クラブ連合会が一同に会し、生きがいや健康づくりの一環として日ごろ楽しんでいる踊りや歌を発表し、地域文化の伝承と相互の交流を深めようと始めたもので、今年で5回目。
文化祭には18団体約200人が参加。齋藤重一大曲地域老連会長は「文化祭は自由に参加し、日ごろ練習した演芸を発表し合い、お互いのきずなを深め、地域の伝統芸能の保存と新しい芸能の創造を図ろうと始めた。今日はそれぞれの芸を通じて、長寿の喜びを噛みしめてもらいたい」とあいさつ。
ステージ発表は四ツ屋地区女性部17人による四ツ屋音頭の踊りとハーモニカでの「村祭」の演奏で始まった。赤いシャツにかすりの前掛けと黒のモンペ姿で登場した15人は音頭に合わせ、華麗に踊りの輪を広げた。そして子どものころ、学校で習い、歌った「村の鎮守の神さまの今日はめでたいお祭日 ドンドンヒャララ ドンヒャララ」の1番をみんなで合唱し、2番はハーモニカと太鼓で演奏した。
ホールを埋めた約200人の仲間は懐かしい唱歌に耳を傾け、手拍子を打って楽しんでいた。大曲南部地区の伊藤タツノさんは92歳。一人で登場し、「秋田甚句」の歌に合わせ、かくしゃくとした踊りを披露。若いころから踊りが大好きで、催しがあれば良く呼ばれて踊ったという伊藤さんは年齢を感じさせない体の動きだった。
カラオケが大好きだという人は「霧の摩周湖」という難しい歌を見事に歌いこなし、会場からいっぱいの拍手を受けて笑顔だった。編笠に刀を差した侍姿で登場し、「大利根月夜」の歌に乗って踊りを披露した男性もいた。
ステージの最後を飾ったのは、伊藤八重子さんを代表とする「大曲ダンスサークル」の40人。「天狗の扇」という民話劇で、おじいさんとおばあさんが「こたつ」に入ってコックリ、コックリと居眠り。その居眠りの中でおじいさんは、夫婦げんかをしておばあさんを殴ってしまう。「この男女共同参画の時代におばあさんを殴るなんて」と仲裁に入った人に叱られたおじいさんは木に縛られてしまう。
それを助けたのが天狗。おじいさんは天狗から借りた扇を手に空を飛び、呉服屋に入っては最高の呉服を着用し、さらにメガネ屋に入っては最高のメガネをかけて逃げる。そして料理屋に入っては最高の食べ物を食べて食い逃げをする。最後には金持ちの家の娘さんの病気を天狗の扇で治し、婿入りするのだが、目覚めたらやはりこたつの中でおばあさんと居眠りをしていたというハッピーエンド。
太鼓を叩いて「昔、むかしある所に」と語る男性の名調子。そしておじいさんが扇をあおいで逃げる場を人形を使ってつり上げるなどのシーンもあったり、40人の女性たちが全員、登場して踊りの輪を広げるなどで舞台は盛り上がった。