認知症介護のプロ集団目指して

大曲仙北のグループホーム

ケアマネージャーらが研修会開催(9月29日・金)

 大曲仙北広域市町村圏組合の介護保険事務所では29日、大仙市の仙北ふれあい文化センターを会場に認知症介護の質の向上を目指そうと「グループホーム(認知症対応型共同生活介護事業所)」のケアマネージャーや計画作成担当者を対象に研修会を行った。介護保険制度改正に伴い、グループホームは介護支援専門員と夜勤者の配置が義務づけられるなど運営条件が厳しくなった。一方でグループホームとしての指定や指導監督が、これまでの県から市町村、広域の介護保険事務所になり、相談のしやすい関係にもなった。ホーム管理者は、指導監督機関が身近な行政になったのを一つのチャンスと捉え、地域から信頼される「認知症ケアの専門家集団」を目指そうと介護保険事務所と大曲仙北グループホーム連絡協議会(小田原一清会長)が共同で研修会の開催を企画した。今回で2回目。

  グループホームは大曲仙北に現在、33事業所あり、402人の受け入れ機能を持っている。研修会には「えがお大曲」「ひかり」「優優」「あじさい仙南」など33事業所の管理者やケアマネージャーなど計画作成担当者50人が出席。

  横手市のグループホームふれあい荘管理者で、計画作成者の半田智寿子さんを講師に招いて「認知症の人のためのケアマネジメントセンター方式」の使い方とその活かし方をテーマに学んだ。

  国では認知症介護研究・研修センターを東京と愛知県大府市、仙台市に設置。そのセンターが新しい認知症ケアの確実な実践に向けた調査用紙(アセスメントツール)を作成した。半田さんはそのセンター方式に基づいて「認知症のケアの基本は尊厳の保持であり、自立支援のためには、介護を受ける人のライフスタイルを尊重し、暮らしの中でやれる事はその人のペースに合わせて支援するのが相手の生きがいとなる」などと講話。そしてテキストを使って、センター方式シートへの記入やその活用の仕方などを指導。参加者は自分が担当している介護者をイメージしながら、シートへの記入を真剣な表情で訓練し、学んでいた。

  センター方式は介護のプロと認知症本人、それに家族がお互いに思いを伝え合いながら共通シートとして使うのが特徴。このため認知症の家族からは「認知症になっても残された能力はたくさんあり、その人らしく生きてもらうにはどうしたら良いかなどを考える機会になった」などと好評を得ている。

  半田さんは「センター方式シートはケアマネジャーや計画作成担当者を要にしながら、本人を良く知る現場の職員と一緒にチームで使うもの。一人で抱えこまないで協力し合おう」と強調していた。10月に3回目の研修会を開く予定。