大仙市の出前民謡

ふるさと民謡めぐり

民謡もカッコいいと若い人も喜ぶ(4月16日・月)

   大仙市民謡愛好会(佐藤昌月代表)と市教育委員会生涯学習課共催の出前民謡「ふるさと民謡めぐり」が15日、大曲市民会館で開かれた。故郷に伝わる民謡を身近な場で楽しんでもらおうと民謡愛好会と市が協力し合って企画したもので、会場を埋めた約500人の民謡ファンは大喜びで唄と踊りに酔った。

  出前民謡は歌い手、踊り手、そして伴奏もお互い楽しみながら、芸を磨ける場にしようとボランティアでの出演。歌い手の中には民謡日本一に輝いた高橋節子さん(大仙市太田町)、高橋秋清さん(横手市)も。藤井ケン子さん(大仙市四ツ屋)も出演する予定だったが、カゼで休んだ。また、昨年の「秋田おばこ節全国大会」で優勝した深瀬康子さん(同中仙地域)もいた。総勢14人の歌い手が登場した。

  そして三味線、尺八、太鼓の伴奏で各地の民謡を披露。民舞では小松歌子社中、東エイ子社中も登場。特に東エイ子社中の「松づくし」には会場からひときわ大きな拍手がおくられ、舞台を華麗に飾った。

  「秋田甚句」の手踊りで幕を開けるとホールは拍手と声援が沸いた。お年寄りだけでなく若い人たちも「民謡もカッコいい」と詰めかけた。「秋田草刈り唄」「秋田荷方節」「正調生保内節」「秋田大黒舞」と唄と踊りは続いた。

  朗々と響くつやのこもった歌声。時には激しく、時には哀調を込めて流れる三味線の音と尺八、太鼓の響き。司会は財団法人日本民謡協会秋田県連合副委員長の東エイ子さんと、中間法人日本郷土民謡協会から「郷民章」を受けた大友岩男さん。2人のユーモアを込めた言葉のやり取りにホールからは腹を抱えた笑い声も響いた。

  終盤になると「津軽アイヤ節」の軽快で滑らかな唄、そして「南部牛追唄」のシットリとした響き。聴衆は「やっぱり民謡は生活から生れた最高の唄だ」と大喜び。フィナーレの「秋田おばこ節」には出演者全員がステージに登場、お客さんと手拍子を取りながら、一体となって歌い、踊った。

  出前民謡はこの後、10月から各地区の公民館や市民会館などを巡回して、身近なものとして唄のサービスを届ける。