国指定重文「當麻曼荼羅図」

大仙市、浄蓮寺所有

市教委、説明用のパンフレット発行(4月18日・水)

  大仙市教育委員会では角間川町東本町、「浄蓮寺」(高橋龍史住職)所蔵の国指定重要文化財「絹本著色當麻曼荼羅図(けんぽんちゃくしょくたいままんだらず)」のパンフレットを発行した。貴重な文化財だが色彩の剥落も進んでおり、仏教や郷土史研究家の研究要望に応えるため、現物を見せるよりそれに代わる資料として提供したいと曼荼羅図を複写し、印刷した。

  當麻曼荼羅図は「浄土変相図」と言われ、「難解な仏教の教えを絵に描いて分かりやすく示したもの」を意味し、奈良県の當麻寺(たいまでら)に伝わる国宝「綴織(つづれおり)當麻曼荼羅」(4メートル四方、奈良時代)が原本であることから「當麻曼荼羅」と呼ばれるようになった。

  浄蓮寺の曼荼羅図は縦137.5センチ、横123.5センチの大きさ。中央に阿弥陀三尊(阿弥陀、観音、勢至)を中心に多くの菩薩が描かれ、背後には華麗な花々と楼閣、前面には宝池会(ほうちえ)、舞楽会と続き、左右に父子相迎会(そうごうえ)、さらに最上段には浮遊する楼閣、天人・仏が飛翔し、宇宙空間を思わせる。

  曼荼羅図は同町の旧家・北島家が宝暦年中(1751〜63年)に寄贈したもので、鎌倉期の製作と見られる。精緻を極めた彩色で格調の高い芸術品だけでなく、浄土信仰の眼で見ても、中尊が半眼に開いて衆生を見つめ、菩薩たちの極楽浄土への往生を待つ慈悲あふれる様子が見事に表現されている。

  1937年(大正12年)に国宝指定となり、1950年(昭和25年)文化財保護法施行で重要文化財指定となる。

  パンフレットは浄蓮寺と市文化財保護課(仙北総合支所内)、それに教育委員会で持っている。