角間川盆踊りがDVD化へ
踊りを学び、覚えるソフトとして販売へ(4月25日・水)
| 完成したDVD | モーションキャプチャーで分析された踊りの映像 |
大仙市の無形民俗文化財指定となっている角間川町の「角間川盆踊り」が総務省の地域文化デジタル化事業の補助を受けてDVD化され、その完成品200枚がこのほど市教育委員会に収められた。委員会では市内の公民館や小・中学校、そして角間川盆踊り保存会にDVDを配付。一方、市の監修を受けDVDを製作した株式会社マザーズシステム・ジャパン(本社・東京)では税込み3990円でDVDの発売を開始した。
角間川盆踊りは「関ヶ原」の戦いで敗れ、能登半島から土崎港を経て角間川に定住した豪族が先祖の霊を慰めたいと踊ったのが始まりと言われている。明治末期の鉄道の開通で角間川の舟運も衰退すると同時に踊りも廃れたが、大正末期に江戸歌舞伎の初代市川左団次の高弟であった藤田庄八が幼少のころ踊ったのを思い出しながら、町民に教えたのが現在に伝わっているとされている。
踊りは毎年、8月14日に行われている。「ドドーンのピーヒャララ」と太鼓と笛のお囃子に乗っての踊りは、上品さとしなやかさが漂い、1967年6月21日に旧大曲市の無形民俗文化財に指定された。同時に角間川盆踊り保存会も結成され、町の人たちは踊りの保存に力を入れてきた。
その盆踊りが一昨年9月、県内の産学で組織する秋田デジタルコンテンツ協議会(会長・吉村昇秋田大学教授)の選考委員会で、中仙地域の「ドンパン踊り」と共に「秋田の踊り20選」に選ばれ、DVD化が決まった。
DVD化するため、デジタルコンテンツ協議会事務局となっている南秋田郡八郎潟町の横浜電子工業が昨年6月に大曲市民会館で踊りをビデオ収録。さらに仙北市のわらび座デジタル・アート・ファクトリーが、モーションキャプチャーを使って踊りの動きを正面、横、後ろ、真上、鏡(左右反対)に写された映像に分析し、アニメーション化していた。これによってビデオの平面映像とは違った立体的な動きが観察できるようになった。
そして「DVDでまなぶ・おぼえる『角間川盆踊り』」として編集。角間川町の歴史や風景、踊りに使われる楽器と衣裳、8月14日夜の盆踊りの様子の映像から、モーションキャプチャーで分析された手足の動きなどが詳細に記録されており、誰でも気軽に基礎から踊りを学べるようにした。
製作・販売しているマザーズシステムジャパンは横浜電子工業の関連会社。問い合わせは〒160─0022、東京都新宿区新宿6の29の8、新宿福智ビル2Fの同社(03・3205・6221、ファックス03・3205・6245)へ。