車両パレードで開通祝う
桜まつりの渋滞解消など観光面で期待(8月4日・土)
仙北市角館町の市街地北側を迂回する国道46号「角館バイパス」の一部が完成、4日午前10時から現地で開通を祝うパレードが行われた。パレードは台風5号の影響で強い雨風が吹く中、仙北警察署のパトカーを先頭に約50台の車が開通した2.6キロ間を走った。式典はグランデールガーデンに移して行われ、御法川信英代議士、鈴木陽悦、松浦大悟両参院議員らを来賓に工事を進めた国交省関係者や用地提供者、工事関係者ら約120人が出席して挙行された。
国道46号は盛岡市を起点に秋田市までの延長約120キロの主要幹線道路。しかし、角館町では直角の曲がりや急勾配、急カーブのほか、幅員も狭い区間もあって、春の桜まつり期間中には大渋滞となって生活道路としての機能が失われていた。こうした交通環境を改善するため、1977年に事業化された。
バイパスは盛岡市と秋田市を結ぶ地域高規格道路「盛岡秋田道路」の一部として位置付けられた自動車専用道路で、同市田沢湖神代地内の羽根ケ台を起点に院内川、桧木内川を渡り、角館町西長野字月見堂までの全長6.1キロ。今回の開通区間は羽根ケ台から同町小勝田地内の県道日三市角館線まで。途中で交差する国道105号とは立体交差とした。
道路は環境にも配慮し、眺望性を確保した防護柵を設け、のり面には西洋芝ではなく周辺環境と同じ野草を使っての緑化を図り、橋の色彩も武家屋敷に代表されるイメージを活かしたいとモノトーンを基調とした。
幅員は暫定2車線の12メートル。これまでの事業費は約80億円。残る3.5キロ区間は現在、用地買収などが進められているが、全線開通の見通しはたってない。設計速度80キロの自動車専用道路のため、125cc以下のオートバイは通行できない。
バイパスが全線開通すると盛岡・秋田間は現在2時間半かかっているのが約40分短縮されるほか、積雪期の移動所要時間も14分間の短縮が見込まれ、冬期の渋滞緩和にもつながると国交省秋田河川国道事務所。
開通式は地元・神代中吹奏楽部の演奏で幕を明け、東北地方整備局道路部の三浦真紀部長は「先祖伝来の土地を提供して下さった地権者の皆さまに心からお礼を申したい」と謝辞を述べた後、「今回の供用区間は盛岡市側の2.6キロだが、この開通で市街地を通過する所要時間の短縮、さらには通過交通がバイパスに転換されることで、市街地の交通環境の改善も期待されている。今後は残る区間の整備に力を入れたい」と力を込めた。国交省によると角館バイパスの開通によって、自動車の走行速度が向上し、温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量も大幅に減るという。
事業経過報告の後、御法川代議士、鈴木、松浦両参院議員ら来賓が祝辞。地元を代表して石黒直次仙北市長は「国道46号線は秋田・岩手両県を結ぶ主要観光道路でもあり、重要な産業道路でもある。今回の一部開通によって、懸案だった角館の花見期間中の渋滞解消や冬期交通の充実、事故防止にも大きな役割を果たすだけでなく、観光をはじめとする地域産業の発展にも大きく寄与するものと期待する」と礼を述べた。そしてテープカットとくす玉を割って開通を祝った。