大曲の花火に向けて

桟敷席つくり急ピッチ

コンパネだけで4万枚以上の大工事(8月11日・土)

  大仙市大曲の「第81回全国花火競技大会・大曲の花火」会場となる雄物川右岸の河川敷では今、25日の競技会開催に向けて約11万8000人を収用するための有料桟敷席づくりが急ピッチで進められている。作業は7月18日から始まり連日、130人から140人の作業員が動員され、桟敷の基礎となる足場パイプの組み立てやコンパネの敷設に追われている。まさに大工事だ。

  花火桟敷席の一般販売は今月1日に大曲商工会議所で行われたが、発売半月も前からテントを張って待ち続けるファンも出るなど異常な熱気に包まれた。そして前日から徹夜で並び始め、午前8時半の発売開始時には県内外から700人以上もの観客が並ぶほどで、完売となった。

  会場となる雄物川右岸河川敷は、大曲橋(通称・金谷橋)から姫神橋までで、その距離は直線にして約1.6キロ。川沿いから堤防までの幅は約130メートル。面積にすると20ヘクタールと広大なもので、野球場なら13面は取れるスペース。

  桟敷A席1万6000区画(1枡6人・9万6000人)と、今年から新に設けた団体客用のF席96区画(1枡定員40人・3840人)に使われるコンパネは4万2300枚にもなるという。1枚1380円の市価で単純計算すると5837万4000円分にもなる。

  この桟敷席は4列の組み合わせで、合間の通路を含めると全体の幅は約100メートルとなり、長さは約1.2キロにもなる。まるで足場パイプとコンパネでつくられる〃万里の長城〃だ。

  しかし、4万枚を超えるコンパネも花火が終わると仕入れ価格の半額前後で売却する。「保管してまた使えることは使えるが、その場所もないし、管理だけでも大変」と作業を請け負っている建設会社。建築資材や型枠業者、そして農家の人たちも物置小屋に使いたいなどで需要も多く、毎年完売しているという。

  桟敷の基礎となる足場パイプも県内のリース会社だけでは補えず、遠くは名古屋から富山、新潟県まで手配して集めている。現場の責任者は「明日12日からはお盆に入る。14日までお盆休みを取らないと作業員たちも気の毒だ」と汗だくになってコンパネを打ちつける作業の様子を見守った。

  昨年は大会史上最高の75万人もの観客を記録した大曲の花火。晴天にも恵まれ、広大な河川敷は立錐の余地もなく人、ひとで埋まった。8月25日。大曲の花火は午後5時の昼花火で幕を開ける。今年はどんなドラマを展開するのか。

  会場は大会2日前の8月23日夕方から立入り禁止となり、姫神橋下の自由席への入場は25日午前7時からとなる。主催者の全国花火競技大会実行委員会では、大量のゴミ処理も限界状態と危機感を募らせ、会場に持ち込む飲み物の紙パック化や弁当箱の寸法縮小(縦30センチ、横22センチ以下)、そして飲食物の持ち込みの少量化とゴミ分別の徹底を求める。

  大曲の花火はNHKハイビジョンで「秋田・大曲全国花火競技大会」として25日午後7時から同9時45分まで生中継される。