大仙市で成人式

着飾った873人が集う

喧騒さの中にマナーの良さ、感動の式典(8月15日・水)

  大仙市の成人式は15日午前10時から、大曲市民会館で挙行された。同市は05年3月、8つの市町村が合併して誕生。以来、成人式は市民の一体感を育もうと一つの会場で市と市教育委員会、成人式実行委員会の主催で開催している。今年の新成人の対象者は1986年4月2日から87年4月1日までの出生者で、12中学校合わせて1105人。個別の案内は出さず、広報を通じて呼びかけたが、873人、79%の高い出席率を見せた。

  「おーッ。元気か!」「キャー。久し振り!」。市民会館前では午前9時ごろから各学校ごとに受け付けが始まったが、着飾った新成人たちの歓声で沸いた。男性は黒やグレーのスーツ、女性も黒のドレスにショールを羽織った姿が多かった。その中に赤やピンク、緑、青など鮮やかな色彩の服装もあってお花畑のように華やいだ。

  ステージ衣裳のような真っ赤なスーツ姿の男性もいた。仙北中出身で、会社員の伊藤優君。「成人式だから仲間のためにも派手な服装で盛り上げたかった」と笑った。会館前に集まった新成人は炎天下も気にせず「ワーッ、キャー」と歓声を上げ、その喜びを残そうとあちこちにグループが集まっては、記念写真に熱中した。「式典が始まります」と会場入りを呼びかける市職員の声はしばらく空転した。

  その喧騒さは幕が上がっても変わらなかったが、栗林次美市長が「急いで着席、願いないでしょうか。着席した後、あいさつしたいと思います」と呼びかけると静まり返り、成人としてのマナーを見せた。栗林市長は声を弾ませ「20代は夢や希望をかなえるための大切な準備期間であり、人生の大きな選択をしなければならない時期でもある。今日の感慨を胸に、若者らしくエネルギッシュに、そして高い理想を持って一日一日を大切に過ごして下さい」と呼びかけた。

  続いて成人式実行委員長の橋本康平君(豊成中出身)が「成人となったこれからは自分の行動に責任を持つことが重要だ。出来ないとか忘れたでは済まされない。そうした自覚と謙虚さを忘れず、自ら選んだ道を大切にし、活躍したい」とあいさつ。御法川信英代議士と橋本五郎議長が来賓として祝辞の言葉を述べ、富樫大樹君(平和中出身)と畠山実穂さん(大曲中出身)が「自己の成長に努め、故郷発展のためにつくしたい」と誓いの言葉を述べた。

  その式典を市議、そして恩師として招かれた12中学校の先生たち53人が見守り、嵯峨康弘さん(西仙北東中)と渋谷聡さん(太田中)が「君たちには前途洋々たる未来がある。苦しいこともあるだろうが、その未来に向かって頑張ってほしい」などとそれぞれ激励した。

  会場を沸かせたのは「恩師・先生バンド」の記念演奏。7人の先生たちが登場して長渕剛の「乾杯」が歌われ、思い出の先生も加わっての8人で24時間テレビのテーマ曲「サライ」が演奏された。その音楽に合わせ、背景には新成人が中学生だったころの思い出の写真も次々と登場、ホールは喜びと感動の声でいっぱいとなった。