仙北市西木町で戸沢氏祭
馬上のお館先頭に戦国絵巻(8月18日・土)
「おのおの方、いざ出陣!気勢をあげー」。17日、仙北市西木町で「第12回戸沢氏祭」が開かれ、白馬に乗った戦国武将の「お館さま」と鎧に兜姿の家臣・領民ら総勢約130人のお家行列が展開された。お館さま、市女笠を被った3人の侍女、そして重臣2人と兵士4人の合わせて10人を先頭にした行列はまるで戦国絵巻を彷彿させた。
仙北市教育委員会によると戸沢氏の2代目・兼盛が安貞2年(1228年)に門屋城を築き、約360年間、角館を含めた一帯を支配したと言われている。1996年の旧西木村生誕40周年を記念して、戸沢氏の勇姿を現代によみがえらせようとお家行列を中心とした祭りが始まった。
お館さまの戸沢氏とその侍女、重臣と兵士は今年の新成人。午後1時半に同町小山田の真山寺で出陣の無事を祈願した後、午後2時に白馬に乗ったお館さまと侍女、重臣ら10人、それに小山田集落に伝わるささら舞いの3人を従えての行列が始まった。途中の門屋城址では西根ささらの踊り手4人が出迎え、お館さまに舞いを披露。250年前から伝わる西根ささらは、獅子頭を被った3人とひょっとこの面を被った男性の4人が声を掛け合い、舞うというユニークなもの。
その舞いを見ようと領民姿となった地元中学生や住民らが合流、お館さまと一緒に門屋城址に祀られている三嶽神社に道中の安全を祈願。そしてお館さま役の会社員・筒崎剛さんが「おのおの方、いざ出陣」と号令をかけ、祭り会場の河川公園へと練り歩いた。
祈願所の真山寺から祭り会場までは約2.2キロ。沿道では多くの住民が出迎え、弓や槍、なぎなたなどを手にした武将、領民らの道中に声援を送った。お館さまを務める筒崎さんは「馬に乗るのは初めてだけど、仕事で高い所に上るのも多いので結構、いい気分だった」とニッコリ。しかし、行列が始まるとお館さまらしく顔を引き締め、馬上の人となった。
午後3時半、お家行列を迎えた会場では祭りもたけなわとなって、超神ネイガーショーや郷土芸能、そして盆踊り、灯籠流しも行われ、午後7時半から50分間の花火大会で締めくくった。