全国花火競技大会・大曲の花火

集中豪雨で水浸し、会場の消毒へ

キャンピングカーが全国から次々と(8月23日・木)
 
  雨で水浸しとなった花火会場・22日夕、写す(大仙市提供)   23日朝から河川駐車場の消毒が行われた。

  第81回全国花火競技大会・大曲の花火(25日)を目前に控えた大仙市大曲の雄物川河川公園には、キャンピングーを中心とした観光客が全国から次々と駆けつけている。大雨が降り出した22日朝から車が会場近くの雄物川堤防に20台ほど列をなし、23日昼過ぎには船場町の住宅街も含め、100台前後の車の列となった。キャンピングカーを中心としたテント設営可能な姫神橋左岸と右岸河川敷は23日午後3時から駐車場として開放された。

  22日の集中豪雨。河川は丸子川、福部内川を中心に増水したが、花火会場となる雄物川も夕方から水が増え出し、午後6時半過ぎには河川敷が水没した。幸い水深は40センチ前後で、パイプで組んだ桟敷席は潜るほどではなかったが、川沿いに敷いたコンパネは水圧で浮き揚げられ、1メートルほど下流に流された。このため、23日朝には作業員を大動員して、コンパネの水洗いや修復作業に追われた。

  一方、9カ所で約1万1000台分を収用する河川敷の駐車場は水浸しとなったため、市では消毒作業に懸命だ。23日は姫神橋左岸と右岸の駐車場、それに桟敷席のある花火会場全体を消毒液のタンクを積んだトラックが地上から消毒。24日には残りの駐車場7カ所と花火打ち上げ会場の計8カ所を航空防除用の無人ヘリコプターで消毒する。

船場町内にズラリと並んだキャンピングカーやワゴン車は県内ナンバーも多いが、岩手や青森、宮城など東北ナンバーのほか北海道や伊豆、東京などまさに全国的な多彩さ。7月26日に和歌山県の自宅からキャンピングカーで出発し、青森県の津軽半島を一周したり、秋田の竿燈、そして再び青森県に戻ってねぶた見学を楽しんできたという60代後半の夫婦は「大曲の花火の評判を聞いて、これは何としても観なければ損だと思い、道の駅などで時間を潰し、今日まで粘った」と語った。

  2人は「60歳まで本屋を経営した。老後は楽しもうと思ってこの車を買い求め、全国をこうして気ままに走ってます」と笑った。

  青森県の40代の男性は普通車にテントなど宿泊用具をいぱい乗せて、家族と駐車場が開放されるまでの時間待ち。「大曲の花火はこれで3回目。去年まで駐車場探しで苦労したから、今度は早めに休みを取って今日来ました。大会提供の花火もすごいけど、フィナーレの時に川を挟んで花火師さんとライトを照らしながらの交流は感動です。もう大曲の花火はやみつきです」と笑った。大会本番まで後、2日。大曲の花火を求めての人と車の流れは明日からピークになりそうだ。