大仙市の八乙女交流センター

大規模改修工事、竣工式

同市唯一の宿泊研修施設に(8月29日・水)
 

  大仙市長野の「八乙女交流センター」の大規模改修工事を終え、29日現地で竣工式が行われた。式典には市議会、地元老人クラブ、婦人会、中仙総合支所職員、それに工事関係者ら約100人が参列。栗林次美市長は「本施設の改修にあたっては各種会合、スポーツや文化部の合宿、企業研修の受け皿として、さらに幅広い年齢層の交流や学習意欲の喚起を図るため、様々な工夫を凝らした。市の基本理念である『人が活き人が集う夢のある田園交流都市』を体現し、まちづくりの拠点施設として愛されることを期待したい」と式辞を述べた。

  同センターは「八乙女青年の家」として1976年に大曲仙北広域市町村圏組合事業として建設、97年には旧中仙町に移管されていた。しかし、老朽化が著しく、本館の漏水や体育館の雨漏り、さらに空調設備のない2段式ベッドの8人宿舎などは時代のニーズに対応できず、旧中仙町では大規模改修を計画していた。合併によって大仙市がそれを引き継ぎ、06年度から2カ年事業で改修していた。そして今回の改修を機に「八乙女交流センター」と名称を変更した。

  本館は鉄筋コンクリート造り3階建てで、延べ床面積は1827平方メートル。隣接する体育館は鉄骨平屋建てで1088平方メートルの大きさ。改修にあたっては高齢者や障害者の利便性を考え、施設のバリアフリー化を進め、本館にはエレベーターと冷暖房設備を導入した。

  本館は1階が浴室、食堂兼休憩室、交流ホール、事務室、会議室からなり、2階は研修室、そして3階は洋・和室の宿泊棟となっている。浴室は旧館より約2倍の面積とし、隣接する「八乙女温泉さくら荘」から温泉を引き込んだ。さらに廊下続きの体育館にも遠赤外線暖房設備を設置した。

  総事業費は合併特例債3億9640万円を主な財源に4億1738万円をかけた。センターは桜の名勝「八乙女公園」の麓にあり、ナイター照明付きの野球場と全天候型テニスコートとも隣接するなど環境に恵まれた大仙市で唯一の宿泊研修施設となる。

  9月29日から始まる秋田わか杉国体の選手・役員の宿泊施設として利用されるほか、国体に向けた野球選手の合宿場としての予約も入っている。食事は地元・中仙飲食組合が委託を受け、提供する。施設は市直営だが、将来的には指定管理者制度に移行する予定。市内在住者なら1人3000円、市外在住者でも3600円で宿泊できるなど気軽な料金設定。

  竣工式では中仙小の金管バンド部34人がステージに登場し、「千の風」や大仙市民の歌「夢、この大地」など4曲を演奏し、参加者の喝采を受けた。センターは0187・56・3870。