来年4月から実証実験実施へ
デマンド型乗合タクシーや生活バス運行(12月6日・木)
大仙市は5日、警察など交通行政や住民代表からなる「第3回地域公共交通会議」を開き、少子高齢化社会に向けて地域で支え合う長寿社会に対応した新しい地域公共交通計画と08年4月からの実証実験実施計画を諮問、承認を受けた。交通計画は自治体が住民の生活のために保証しなければならないとされる「最低限度の生活環境基準」(シビルミニマム)に対応した公共交通空白地域の解消に努める─を基本方針にまとめた。
今回の計画は、昭和40年代以降からのマイカーの普及によって鉄道やバス、タクシーなど公共交通事業が年々、縮小されてきたのに加え、赤字バス路線への補助制度の基準が見直され、バス路線の廃止が加速したことなどを背景に地域公共交通に一定の方向づけをしたいと今年4月、企画部総合政策課内に「交通対策チーム」が設置され、検討されてきたもの。
その結果、システムは旧市町村単位で導入し、大曲地域を走っている循環バスや中仙地域の乗合タクシーなど一部地域で実施している交通事業の運行形態の見直し、市民協働を活かした輸送システムの導入、市民ニーズに対応した安心・安全公共システムの確保などを基本方針にまとめた。
そして来年4月から実施する実証実験に向けて、公共交通空白地域としての定義は鉄道駅から概ね700メートル以上、もしくは路線バスの乗り入れがなく、最寄りのバス停までの距離が概ね300メートル以上の地域とした。また、交通弱者は日常の移動手段をバスなどに頼らざるを得ない高齢者や通学生を含む子どもとした。その上で乗合タクシーやコミュニティバス、生活バスの運行は旧市町村単位をエリアとした通院、通学、買い物などシビルミニマムに対応するものとした。
さらに旧システムのコミュニティバスや「100バス」で親しまれた大曲地域の循環バスの利用者負担を200円に統一、乗合タクシーの利用者負担も500円に統一することにした。しかし、7年前から運行されている中仙地域の乗合タクシーは当面、現状のままの200円とし、将来統一することにした。
その上で路線バス廃止も含め、下記のような計画で実施されることが承認された。デマンド型の乗合タクシーは国の「地方再生モデルプロジェクト」に採択され、支援対象となる。
【大曲地域】
◇循環バス(継続)▽目的=中心市街地活性化▽利用者負担200円▽通年運行
◇乗合タクシー(継続)▽目的=交通空白解消▽運行はデマンド型(予約制)で、12月〜3月までの冬期間▽路線=内小友、四ツ屋、松倉▽利用者負担500円
【神岡地域】
◇乗合タクシー(新規)▽目的=交通空白解消▽運行は路線定期運行で、デマンド型▽運行は通年だが週2回▽路線=大浦・上高野・大野線、福島・蒲・関金線、二タ子沢・八石・大坪線、戸月・宇船線▽利用者負担500円
【西仙北地域】
◇患者輸送バス(継続)▽目的=患者輸送▽運行は路線定期運行で無料▽通年だが週1回▽路線=大沢郷第1、同第2、同第3、強首第1
◇乗合タクシー(新規)▽目的=路線廃止代替▽運行は路線定期運行で、デマンド型▽通年▽路線=強首線▽利用者負担=500円
【中仙地域】
◇乗合タクシー(継続)▽目的=路線廃止代替、交通空白解消▽運行は路線定期運行でデマンド型▽通年だが、路線によって月〜金までと月・水・金も▽利用者負担=200円
【南外地域】
◇市民バス(新規)▽目的=路線廃止代替・交通空白解消▽運行は路線運行で通年だが、地域によっては通学日だけや週1回▽利用者負担=無料
◇乗合タクシー(新規)▽目的=交通空白解消▽運行は路線定期運行で、デマンド型▽運行は通年だが週2回▽利用者負担=500円
【仙北地域】
◇乗合タクシー(新規)▽目的=路線廃止代替▽運行は路線定期運行で、デマンド型▽運行は通年▽利用者負担=500円
【太田地域】
◇コミュニティバス(継続)▽目的=路線廃止代替▽運行は路線定期運行▽運行は通年で週1回
【協和地域】
◇生活バス(継続)▽目的=生活路線・通学兼▽運行は路線定期運行▽運行は通年で、通学用は土・日・祝日・休校日は運休▽利用者負担=最短150円。