安倍首相が大仙市へ

花火通り商店街を視察

花火庵で市民らと懇談、刈穂酒造も訪問(2月3日・土)
 

  安倍晋三首相が3日、地方視察のため大仙市入りし大曲地域の「花火通り商店街」を歩いた。安倍首相は秋田新幹線「こまち1号」で午前10時21分、JR大曲駅に降り、寺田典城知事、栗林次美大仙市長らの出迎えを受け、高柳恭侑大曲商工会議所会頭や御法川信英代議士、金田勝年参院議員らの案内で商店街に入り、駅前の菓子店「豊月」を訪問。同店を視察しながら餅せんべいや民芸品のスプーンの買い物を楽しんだ。紺色のベンチコートで身を包んだ安倍首相は、チラチラと降る雪を嬉しそうに見上げた。

  商店街では首相が来るとあって大勢の市民が立ち並んだ。厳重な警備が敷かれた中、首相は拍手で迎える市民と気さくに握手を交わしながら社会保険健康施設「ペアーレ」向かいの加藤履物店も訪問。店主と会って「頑張ってますか」と声をかけ、その向かいの空き店舗を利用した市民交流施設「花火庵」に入った。

  花火庵では高柳会頭、ボランティアグループ「のびのびらんど」の伊藤八重子さん(71)や花火倶楽部代表の賢木新悦さん(59)、それに商店街代表2人と「ゆうスペース花火庵」でボランティア活動している大曲農業高校の生徒らと座布団に座って懇談。

  商店街代表の2人は「大型店が入ってきて経営は厳しいが、自分たちなりに頑張ってます」などと報告。高校生の2人も「ここ(のびのびらんど)があって、いろんな人と知り合えて嬉しい」と首相に笑顔を見せた。賢木さんは「大曲の花火」への内閣総理大臣賞の礼を述べながら、「花火でまちを活性化し、将来は花火ワールドを開きたい」と夢を語った。

  伊藤さんも「のびのびらんど」でのボランティア活動を「人が集まれば元気になる。その元気をまちの元気につなげたいと工夫しながらイベントを立ち上げたり、自然な形で子育て支援もしたいと毎日、戸を開け明りをつけてます」などと報告していた。

  テーブルに出されたお茶を飲み、菓子を食べながら話を聞いていた安倍首相は「地方で市民の皆さんがこうしてまち興しに頑張っている話を聞けてとても嬉しい。私も美しい国を目指して頑張っているが、皆さんの頑張りこそ美しい。それに雪がチラチラ降る光景も美しいと思った。大変だと思うが花火ワールド実現のため、私も陰ながら応援したい」などと激励した。

  首相と話し合えた伊藤さんは「和やかで優しい人柄だと思った。美しい国を目指したいという首相だが、本当に美しい国が出来ることを期待したい。とても幸せだった」と感想を述べた。

  安倍首相は午前11時ごろにはグランマートタカヤナギで車に乗り、清水の農家・高橋秀材(ひでき)さん宅を訪問、ほうれん草とアスパラ栽培を視察。昼食後は神宮寺の「刈穂酒造」を訪れ、伊藤辰郎社長の案内で酒蔵を視察した。首相は酒蔵に漂う日本酒独特の甘い香りに「ウーン、いい香りだ」と目を細め、外に出てからは墨絵のような神宮寺嶽に感動したのか「素晴らしい風景だ」と感激の言葉を残しながら再び車に乗り、午後1時31分の秋田新幹線「こまち18号」で帰京した。