感動、感動の連続

釜山市と本県の教育交流

韓国の教師、大仙市大川西根小の音楽に感激(2月8日・木)
 ミュージカルで子どもたちははつらつとした演技を見せた。
  韓国の歌を歌って一緒に交流も楽しんだ。

  「釜山(ふざん)にもこういう学校があったら私の娘を入れたい」「感動、感動の連続だった。この感動を手で包むことができたら、宅急便で送り届けたい」。8日午後、韓国釜山市の小中学校と高校の先生5人、それに通訳を含めた6人が、大仙市の大川西根小学校(高橋勇治校長)を訪問、全校音楽での歓迎を受けた。一行は「感激で涙をこらえるのが大変だった」と西根小の子どもたちのはつらつとした音楽とミュージカルでの踊り、そして韓国の音楽を通じたゲームに感動し、「忘れられない思い出を胸に刻んだ」と感想を述べながら同校を後にした。

  昨年から始まった秋田県と韓国釜山市の教育交流で、昨年は教育委員会関係者が中心だったが、今回は教員同士の交流だった。教育者として隣国に対する理解と協調の精神を培い、教育の活性化を図ろうと小学校の先生2人と中学校の先生1人、それに高校の先生2人が秋田県に派遣され、5日から10日までの日程で秋田市の県立秋田明徳館高校や横手市の鳳中学校、そして大仙市の南楢岡小学校と大川西根小学校を訪問しているもの。大川西根小学校は昨年、同校を訪れた釜山市のソル・ドングン教育監の強い勧めがあった。

  子どもたち85人は体育館で一行を迎えた。そして昨年10月29日に大曲市民会館で上演したウエストドリームミュージカル「ぼくたちは一人じゃない〜おれたちともだちより〜」のダイジェスト版を演じた。

  児童を代表して松田瑞生(みずき)さん=6年=が「ハンクッ  ヨログン  アンニョンハセヨ」(韓国の皆さんようこそ)と歓迎の言葉を述べると全員、笑顔で応えた。そしてミュージカルが始まると、その様子をビデオに収録したり、デジカメに収めたりして〃先生〃としての目で劇を研修していた。しかし、子どもたちの歌や踊りが盛り上がると童心に返って、体でリズムを取り、手拍子を打って楽しんだ。

  ミュージカルを終えて、パイプオルガンのある音楽室で待望の全校音楽が始まると感激と驚きの目だった。そして「ポンダン、ポンダン」という韓国の音楽を歌ってゲームが始まると、その中に入って無心になって交流を楽しんだ。韓国の民謡「アリラン」が流れると一緒になって歌った。

  約1時間の交流が終わって子どもたちが「釜山の先生たち」と感想を求めると「感動、感動の連続でした」「皆さんの音楽が夢のように私の心を流れ、涙が出るほどだった」と喜びを語った。中には「韓国でもいじめの問題があって心配だが、皆さんは音楽を楽しんでいる。この学校ならいじめの心配もない」との言葉もあった。見学に来ていた保護者らもその温かい歓迎を見守り、一緒に国際交流を楽しんでいた。

  釜山市の教師たちはこの日、地元の先生たちの家にホームスティして親睦を深め、明日9日は横手市の清陵学院高等学校を訪問、韓国語の授業に参加、そしてふるさと村を見学後、10日に帰国する。一方、本県からは昨年11月に小中学校から合わせて4人と通訳の5人が釜山市に派遣され、教育・文化施設を見学したり授業を参観してきている。