第1回大仙市芸術文化賞

表彰式と受賞祝賀会

170人の仲間が受賞を祝う(2月13日・火)

  第1回大仙市芸術文化賞表彰式と受賞祝賀会が12日、同市浜町のグランドパレス川端で開かれた。初の文化賞には短歌指導者の湯野澤哲太郎さん(81)=太田支部=、郷土史研究家の黒澤三郎さん(79)=仙北支部=、西仙北短歌界の菅原惠子さん(69)=西仙北支部=、合唱「ゆりの木コーラス」指導者の加藤貞子さん(68)の4個人と日本舞踊の「藤扇会(藤間寿々穂代表)」(大曲支部)、俳句同好会の「八乙女吟社(坂本熙代表)」(中仙支部)の2団体が選ばれた。

  表彰式には芸術文化協会の会員ら約170人が出席、受賞者を拍手で迎えた。小林和彦秋田魁新報社大曲支局長の選考経過報告の後、進藤芽風会長は「美しい国・日本という言葉がしきりに出てくるが、四季の移り変わりに恵まれた日本の自然美は申すまでもなく、豊かな芸術・文化の国であってこそ目指すところの真に美しい国であると思う。残念なことに不安と殺伐たる世相であり、こうした時にこそ芸術・文化活動は市民の生活に張りと潤いをもたらすものだ」と受賞者の功績をたたえた。

  続いて栗林次美市長も受賞者の功績を紹介しながら、「今後もそれぞれの分野における指導者としてさらなる活躍を願いたい」と祝辞を述べ、受賞者を代表して黒澤さんが「身に余る栄誉であり、これからも地域の芸術文化活動向上と発展に努力したい」と謝辞を述べた。

  受賞者の功績は次の通り。

 ◇湯野澤哲太郎さん(太田町)=1984年太田町野路短歌会を結成、2003年まで会長を務め、月1回の例会で会員の指導をしてきた。1986年には日本歌人クラブ毎日新聞社全国大会選者賞、87年には県歌人懇話会二十首競詠一席で県知事賞、98年には県歌壇功労賞を受けるなど輝かしい功績も残し、太田地域の芸術文化振興の礎を築いた。

  ◇黒澤三郎さん(福田)=1969年に旧仙北村史談会を結成するなど早くから郷土史研究に取り組み、国指定史跡「払田柵」や「星宮遺跡」の発掘、さらに国指定名勝となった池田氏庭園の整備にも協力するなど地域文化に与えた業績は大きい。現在は大仙市仙北史談会相談役。「わらの歳時記上・下」「八束穂の道」の著書がある。

  ◇菅原惠子さん(刈和野)=全国結社「砂金」「かりん」、秋田県短歌「寒流」などの同人や幹部同人、県歌人懇話会理事などを歴任し、「かりん」秋田県支部を結成。県内外で短歌の講師や選者を務め、多くの歌人を輩出、現在も西仙北短歌会副会長として地域の芸術文化振興に貢献している。歌集「風花」「秋の陽をもぐ」「火色の柿」などがある。

 ◇加藤貞子さん(大曲福見町)=四ツ屋小学校在職中の同校100周年記念発表会のためPTAコーラスを発足させ、その指導に当たり、翌年から「四ツ屋ゆりの木コーラス」とする。その後は全日本ママさんコーラス秋田県大会や市民合唱際、クリスマスコンサートなどに参加するなど県南の合唱の草分けとして地域文化の向上に寄与した。

 ◇藤扇会(大花町)=1954年に藤間小妙さんを主宰者に「藤扇会」を発足。以来、日本舞踊の普及に務め、多数の名取及び師範を輩出するなど県及び県南の文化向上に寄与した。初代の小妙さんは県芸術選奨、大曲市功績賞、大曲市芸術文化協会表彰、秋田県文化章、同文化功労者など受賞している。2代目の寿々穂さんも大曲芸術文化賞奨励賞、県芸術選奨を受けている。

  ◇八乙女吟社=1971年に「八乙女詩社」として発足。季語や定型にとらわれず、口語自由律俳句を標榜するユニークな俳句同好会として活躍し、地域の芸術文化振興に大きく貢献している。吉村良一初代会長逝去後の98年「八乙女吟社」と改めた。