観光振興を目指して

県仙北地域振興局

滞在型観光・地域活性化セミナーを開催(2月16日・金)

  大仙市・美郷町エリアの観光資源を活かし、観光振興による地域経済の活性化と雇用機会の創出を目指そうと県仙北地域振興局は15日、大仙市の大曲エンパイヤホテルで「滞在
型観光・地域活性化セミナー」を開いた。セミナーにはホテルやイベント会社経営者や観光協会の職員ら約40人が参加。スイスに滞在し、日本人旅行者向けのインフォメーション活動を行うと同時に国交省の観光カリスマに選任されている山田桂一郎さんが「滞在型観光とホスピタリティ」と題して講演した。

  山田さんは1987年からスイス・ツェルマットに在住。ヴァレー州観光局の日本・アジア向けプロモーションを担当、冬は唯一の日本人スキー教師として、夏はハイキング、トレッキングガイドとして活動。さらに環境カウンセラーとしてヨーロッパを中心に自然環境保全活動を進め、日本においても観光や環境教育に取り組み、一昨年、国交省の観光カリスマに選任された。

   山田さんは「観光は農業だけでなく、建築業などあらゆる産業の収益につながる」とし、そのためにも「物見遊山の観光客を増やすよりも泊まって、飲み、食べて、再び来てくれる滞在型の観光を目指さなければならない」と強調。

  しかし、国内の観光はバブル期に比べ3割も減って、宿泊も年平均3泊だったのが、今は平均2泊を切ったと語り、その観光不振は他の娯楽との競争に負け、どこも同じようなマンネリ化したサービスで旅行客のニーズをつかんでないからだと述べた。

  そして観光は団体から個人や家族で楽しむ時代となり、社会の成熟化で物質や物欲よりも心の豊かさを求めるようになったとも訴えた。このため、遊びと学びを一体とした知的好奇心を満たし、時間をかけてジックリ体験することを楽しむスタイルにと変わってきており、いかに時間消費の仕組みを持たせるかを考えるべきだとアドバイス。

  そのためにも地域の自然や文化生活に触れて楽しむ旅がこれから増加するとし、地域らしさを大切にした環境景観への配慮と、地域住民と連携を取った「もてなしの心」がこれからの観光産業の活性化のポイントだと訴えた。

  そして観光もブランド化するとし、そのためにも観光客に感動を与え、満足させるホスピタリティ(もてなし)精神と地域の魅力と個性を伝える努力、創造性を発揮し、すべてがマーケットとして認知されるようにすべきだと述べた。

  質疑応答ではシャッター通りと寂れている駅前商店街の活性化への対応を求める声もあったが、山田さんは「家賃を下げるだけ下げて、ジャスコなど大型店にない商品を扱う個性的な店舗を集めて成功している例もある」と答えていた。