大仙市で日本棋院主催の教室
子どもたち20人がプロの棋士と熱い対局(2月26日・月)
| 2人のプロ棋士から出された問題に挑戦する子どもたち。 | 子どもたちと対局するマイケル・レドモンド9段。 |
日本棋院主催のプロ棋士による「子ども囲碁指導会」と「学校囲碁指導員講習会」が25日、大仙市の広域交流センターで開かれた。囲碁を通じて子どもたちの知的好奇心を高め、思考力や集中力、生きる力を育みたいと開いたもので午前中は子どもたちを対象に、午後からは学校囲碁指導員を対象にNHK教育テレビ「囲碁の時間」解説者として知られるプロ棋士、マイケル・レドモンド9段と酒井真樹8段が指導した。
午前の教室には小学生を中心に20人が参加。6年前から碁を始めたという峰吉川小2年の堀江知夏さんは「囲碁は考えて、考えて勝った時が嬉しい」と目を輝かして対局を待った。子どもたちの指導用にと用意された碁盤は大人用の19路盤ではなく、時間短縮のため9路盤を使った。
栗林次美市長は子どもたちを前に「囲碁はお互いの顔を見ながら楽しめるゲームで集中力を高め、勉強にも役立つとも言われてます。そうしたことから昨年から教育委員会と日本棋院とが協定を結び、文化庁からも後援をいただき、放課後の自由な時間に囲碁を楽しんでもらおうと学校を訪問し、教室を開いています。今日はプロの先生たちから教えてもらえる貴重な時間です。いろんな手を教えてもらい強くなって下さい」と呼びかけた。
続いて日本棋院普及事業部の伊藤康成部長が「今日は本当に強い先生2人と対戦しますから、負けたからと恥ずかしいと思わないで遠慮なく教えてもらって下さい」と2人のプロ棋士を紹介した。
マイケルさんと酒井さんはホワイトボードに貼り付けたマグネット式の9路盤を使って碁石を並べ、石の「生き死に」や「ウッテガエシ」「ナカデ」などの手法を子どもたちに質問。元気に手を挙げると「秋田の子どもたちは積極的ですね」とほめた。そして正解の手を打つと後ろで見守っていた「子ども囲碁普及指導員」やお父さん、お母さんたちが、「オーッ」と歓声を挙げて拍手。マイケルさんは「手を挙げて良かったね。皆さんにほめられましたよ」と子どもたちの向上心をくすぐった。マイケルさんはアメリカ・カリフォルニア州の出身。囲碁を学びたいと14歳で来日したという。
囲碁の基礎勉強が終わってからは20人の子どもたちを相手に対局が始まった。マイケルさん、酒井さんの2人が順番に子どもたちの席を回って対局。黒石を手に作戦を考えながら石を置くと、「うまい手を使ったね。ここだったら危なかったよ」と解説しながらゲームを進めた。4歳の藤原可望(かの)ちゃん=戸地谷=はお母さんとお父さんに連れられて参加。マイケルさんは腰を落として可望ちゃんと対局し、「お利口さんですね」と声をかけ喜ばせた。
男の子の中にはプロ棋士が回ってくるまでの間、碁盤に両肘を付いて姿勢を崩す姿もあったが、指導員の大人たちが「路盤に肘を付いたらダメ。囲碁は礼儀作法も大切ですよ」と注意する一面も。対局を見守っていた子ども囲碁普及指導者協会の佐々木勇会長は「プロの先生たちの打つ碁は形がきれいなんですよ。それに筋違いという言葉がありますが、先生たちの碁は石の筋が通ってます」と感心していた。
午後からの「学校囲碁指導員講習会」には60人が参加。教員や過去に教職に携わった人たちや一般の囲碁愛好家ら囲碁指導に興味のある人を対象に開いたもので、囲碁の歴史や基本ルール、基礎知識、対局のマナー、そして実技指導を受けた。