大仙市2月定例議会開会

栗林市長が施政方針演説

特別職、職員給料、議員報酬引き下げへ(2月27日・火)

  大仙市の07年度一般会計当初予算案などを審議する2月定例議会は27日開会、会期を3月19日までの21日間と決定した後、栗林次美市長が「施政方針演説」を行った。これに先だつ招集のあいさつで栗林市長は特別職の給料と議員報酬及び職員給料の引き下げに伴う条例の改正案を会期中に提出する考えも示した。いずれも財政難によるもので、職員給料の引き下げは本俸の2〜4%の削減。市職員組合(朝田司組合長・組合員756人)及び職員労働組合(井関由紀夫組合長・組合員125人)に協力を求めたが、合意は得られなかった。特別職の給料と議員報酬については「特別職報酬等審議委員会」に諮問し、その答申を受けての上程となる。

  市政方針演説で市長は「大仙市民賞」制定の第1号として昨年暮れの「KEIRINグランプリ06」で優勝し、日本一の栄冠に輝いた有坂直樹さん(37)=あけぼの町=に2日、同市の平安閣大曲で開かれる優勝祝賀会の席を借りて贈呈したいと報告。また日本人女性として初めて中国とパキスタンの国境、カラコルム山脈にある世界第2の高峰「K2」への登頂に成功した小松由佳さん(24)には、5月の記念講演会の際に贈呈したいと述べた。小松さんは秋田市出身だが、父親が同市太田町生れで、先月には同町で講演するなどの「縁」もあって対象者に選ばれた。

  仙北組合総合病院の移転新築に関しては「地域住民の命と健康を守るため、市としては1日も早く事業着手が出来るよう、07年度から病院の位置や規模、施設内容、用地取得方法などについての検討を厚生連及び病院に働きかけ、関係市町とも協議したい」とこれまで以上に踏み込んだ考えを示した。

  国道13号大曲バイパス和合地内に08年上期にオープンが予定されている(仮称)イオン大曲ショッピングセンターについては「県南一円を圏域とする巨大ショッピングセンターであり、地元雇用の確保や騒音、防犯への配慮、地域産品の積極的取り入れ、テナントの入店時の配慮、地域社会との連携・協力など地域と共存できるセンターであるよう要望書を提出している」と報告した。

  このほか羽後交通から生活バス路線である「高畑荒川線」を今年9月末で廃止したいとの協議書が市及び美郷町に提出されているなどとし、市としても地域公共交通のあり方について早急に検討する必要があるとして「担当組織の強化を図りたい」と述べた。

  最後に「市の財政状況は非常に厳しい状況にあり、合併協定で暫定的に最も低い負担で調整していた使用料などを年度中に検討したい」と引き上げも示唆。そして「私を含め、職員一人ひとりが持てる力を最大限に活かし、地域の発展に努め、市民が安心して暮らせる郷土を未来に残していきたい」などと結んだ。使用料は保育料や上下水道、農業集落排水などで、これまで地域によってバラバラだったものを統一し、受益者負担の公平化を図るもので、地域によっては負担増にもなる。

  バス路線の「高畑荒川線」は大曲バスターミナルを基点に高畑地内を走り、美郷町荒川地内にある「六郷温泉あったか山」へと向かう。羽後交通では市と美郷町からの継続要望に対し、利用者の減、原油価格の高騰で収支が悪化、人件費の削減や管理部門の縮減など経費節減に努めたが路線維持は困難との回答があったという。

  議会は議案などの調査のため3月6日まで休会とし、7日に本会議を再開して一般質問を行う。翌8日も一般質問の後、上程された議案、請願、陳情を委員会に付託、委員会審査を受けて19日の本会議で閉会する。

  上程された議案は07年度一般会計予算など予算案43件、条例案33件、議決案25件の合わせて101件。このうち議員提案の議会委員会条例の一部改正と議会会議規則の一部改正はこの日の審議で可決された。陳情・請願は合わせて8件。

  条例案は西仙北土川小杉山無線局設置に伴う移動通信用鉄塔設置条例の一部改正や長寿祝金給付条例の一部改正、奨学資金貸与条例の一部改正、学校給食センター設置及び管理条例の一部改正、市立図書館設置条例の一部改正、角間川温泉条例の廃止、それに地方自治法の一部改正に伴い「助役」を「副市長」に改めるための条例の制定など。

  上程された07年度一般会計当初予算は427億8870万円。また、06年度一般会計補正予算として4億8055万8000円が計上された。補正後の06年度一般会計予算総額は474億3503万円となる。補正による主な事業は財政調整基金への積立6億5027万円、生活バス路線運行維持対策費8983万円、戸籍電算システム整備費8655万円などのほか、見込額よりも少なかったことに伴う減額補正が多数を占めた。

  この日は2月定例議会の初日だったことから、今年9月29日に開会される「秋田わか杉国体」に向けて作った白いオリジナルジャンパーを29人の全議員と栗林市長ら当局職員全員が着用した。