大仙市大曲図書館
76歳、藤井さんの写真展開催中(1月9日・火)
大仙市立大曲図書館の市民サロン・展示室で同市北長野、藤井隆男さん(76)の「身近な四季」と「海外撮影紀行」の写真展が開かれている。藤井さんは1991年に豊川小校長を定年で退職、その後の、〃サンデー毎日〃をどう過ごすかと5つの計画を立てた。その1つが古文書を読めるように独学することで、2つめは写真、そして3つめは登山、4つめはゴルフ、5つめはこけしの収集だったという。
写真は退職してから3年後に始めたが、写真を撮り続けているうちに誰かに批評してもらいたいと秋田魁新報の読者の写真にほぼ毎月応募し、22回も入選を重ねた。それからは県展にも応募、さらに現在は東北二科展を中心に応募するほどの腕前となった。
今回の「身近な四季」では、仙北市西木町の田沢湖畔に建つ「辰子像」をテーマにした「初春眩し」「黎明」の2枚と、まだ雪の残る湿原に咲くミズバショウとブナ林を撮った「早暁」、北秋田市阿仁町の「安(やす)の滝」の紅葉を写した「秋高し」など12点のカラー作品が展示されている。1点を除くとすべて県展に入選した作品。日の出を受けて輝く辰子像をテーマにした「初春眩し」は、旧田沢湖町が立町40周年を記念して募集したコンテストで最優秀賞に輝いた。
海外撮影紀行では中国・敦煌でのラクダの隊列を捉えた「隊商」やインドの旅で写した彫りの深い女性の「視線」、中国・貴州省の少数民族の人たちが子どもが生れた時のお祝いのため全財産をはたいて作った銀の冠を被り、鮮やかなブルーの着物にカラフルな刺しゅうのスカート姿で着飾った子どもたちを切り取った「晴れ衣裳」、ネパール・ポカラ近郊で写した山のようなタキギを背負った女性の姿の「男勝り」など8点を展示している。
タイの水上マーケットで写した女性の屈託ない笑顔「こんにちわ」はタイ国主催の写真コンテストに応募した結果、特賞に輝いた。藤井さんにはタイ国際航空から旅行券がプレゼントされ、それを元にブータンに旅し、ブータンのお寺で修業する少年たちの明るい表情の「あどけなさ」を撮影、この作品は今年の「東北二科展」に出品する予定という。
展示している作品は20点だけだが、美しい風景や風俗を求めて元気に飛び回り、明るく生きがいのある老後を過ごしている藤井さんの作品からは、これから定年を迎える多くの団塊世代に生き方の参考を示してくれる。写真展は31日まで。