大仙市の栗林市長、年頭の会見で苦言(1月10日・水)
大仙市の栗林次美市長は10日の定例記者会見で「合併して2年になり、総合計画も今年度スタートした。合併で様々な問題も生じているが対応しきれないとか、対応は難しいという言葉はなくすように努力し、大仙市の一体化と地域の特色を生かした施策を展開していきたい」と抱負を述べた。さらに07年度の予算編成について「思った以上に財政状況は厳しい。国からの地方交付税が4.4%減となる。国全体としては好景気で税収は上がっているというが、大仙市にとって税収の伸びはほとんどない。そうした中での交付税の削減だけに、非常に苦しい予算編成となる」とし、07年度予算については「各部局ともかなり厳格に削減した予算を組み立てるよう指示した」と述べた。
その上で市長は公民館トイレの洋式化について寄せられた予算要求を例に挙げ、「残念だが、厳しい財政状況の中でどう財源を生かすかという市役所全体のコスト意識が低く、職員にまだ浸透してない」とし、「職員のコスト意識の改革が今年の大きな目標だ」と強調した。
市長によると仙北球場のトイレを洋式化した際の便器1基の単価は8万100円だったが、今回の公民館トイレの洋式化に伴う便器1基の値段は40万円だったという。市長は「トイレの洋式化についてもいろいろ工夫するよう指示した。ホームセンターに行けばいくらでも安いものがある。こういう値段のものを設置したいと要求してくるのは自分の金という感覚がないからであり、業者の見積り任せ、あるいは自分たちが動いて工夫しない典型的な例だ。こうした意識を改善して行けば今、組まれている総合計画の5年分の実施計画も工夫によって下げることもできる」と財政への厳しい感覚を示した。
その上で市長は「地域協議会を中心にそれぞれの地域の特色を生かした事業を展開してもらうため地域枠予算を設けているが、限られた財源を有効に使おうとする意見が市民サイドからも出ている」とし、07年度予算編成が終わったら新年度の事業計画や財政の状況が一般市民にも分かりやすく目を通せるような冊子を作り、地域協議会メンバーや希望者に配付し、「市民と行政協働のまちづくりをさらに一歩進めたい」との考えも示した。