栗林市長を講師に勉強会
地域協議会や市の財政事情などを学ぶ(1月17日・水)
大仙市老人クラブ連合会理事会は16日、栗林次美市長と面談し、講話を受けた。来月20日に仙北ふれあい文化センターで開く研修会の打ち合わせ後、市長を講師に話し合える機会があればと申し込んで実現した勉強会。理事13人のうち、各地域の老人クラブ会長と監事11人が出席。栗林市長は大仙市誕生とほぼ同時に各地域の老人クラブが大同団結し、連携を取りながら様々な事業を展開しているクラブ運営に礼を述べながら、地域協議会の活動をはじめ市の財政事情などを約1時間にわたって語った。
斎藤重一会長は「多忙な中、私たちのために時間を割いてもらいありがたい。また厳しい財政の中、私たち老人クラブへの活動資金としての支援にもお礼を述べたい。私たち老人クラブ連合会の会員は約9000人で単位クラブは187あり、それぞれ地域の特性を生かしながら、健康を第一に友情を確かめ合い、地域に役立つ老人として活動している」と報告した。
これを受けて栗林市長は「合併して2年経過し、約9万4000人の人口の大仙市となったが、それぞれの旧市町村時代に行ってきた施策をまとめあげていく作業の中で、市民へのサービス水準が偏らないよう工夫を凝らしている。地域によってはサービスが低下したと思われるかもしれないが、中間より高いサービスでまとめあげるよう努力している。職員にも旧町の時代にはこうやっていたからという考えは捨て、大仙市としてみんなが幸せになるためには何をやるか考えを工夫し、市民が一体感を持てるような仕組みにしなければならないと話している」などと述べた。
その上で市長は「市民と行政との協働の地域づくり、制度づくりが大事だ」とし、地域協議会の活動のために06年度から設けた地域枠予算に重点を置いて語った。地域枠予算は旧大曲市は1000万円、旧町村は500万円で、それぞれの地域協議会で話し合った上で、地域の課題解決のため支所長と相談しながら自由に使えるようにしたもの。
市長は「当初は戸惑いがあり、何をやったらいいか分からないという声もあったが皆さん頑張って市役所、あるいは支所で気がつかない点や課題を事業として出して来ている。市民と行政が協働でやるというのはそういうことだと思う」と評価した。
市長はその一例として「児童館の駐車場の舗装でも業者に発注すると高額になり、市としても財源的に持たないが、地域で相談し、材料費プラスアルファのような予算を地域枠の中で用意してもらい、機械でやる部分は機械を借り、埋め戻しは地域の皆さんでやるとなれば地域の関心も高まり、少ない予算で身近な課題も解決する」と述べ、「合併した全国の自治体の中でもこのように地域協議会の活動を実行に移しているのは少ないと思う。我々が先行し、地域づくりという課題を全国にモデルとして示したい」と力を入れた。
また1000人を対象に06年度の施策・事業に対する「市民による市政評価」のアンケート調査についても触れ、「市がやっている事業に対して市民から直接、意見を聞き、問題が指摘されたものは計画を変え、効果のないものだったら思い切って止め、別のことを考えていく指標にもしたい」と述べた。
さらに07年度予算については「市の財政状況も分かりやすく説明するため、事業の主なものや市民の関心の高いものをまとめ、団体の役員、それに支所にも配付し、多くの市民から目を通してもらえるようにし、市政への意見や声を担当課がキャッチする機会を増やしたい」との考えを示した。
最後には高齢化社会に向けた施策として路線バスの走ってない地域に向けた冬場の交通システムの確保も考えたいと述べた。メモを取りながら聴講していた理事会の人たちは「合併して良かったという言葉をできるだけ出してもらえるよう私たちも協力したい」と礼を述べ解散した。