食堂やGSスタンドなどで職場体験
「貴重な体験、やりがいあります」と生徒たち(7月4日・水)
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大仙市の大曲南中学校2年生34人が2日から6日までの5日間の日程で、学区内にある職場で体験学習に取り組んでいる。児童生徒が「生きる力」を身に付け、将来の針路を自分で選択できる社会人・職業人にさせたいとする文部科学省の「キャリア・スタート・ウイーク推進地域」の指定を同市が受け、実施しているもの。昨年は協和中と太田中で行い、今年は大曲南中と中仙中が実施校として市教育委員会から指定を受けた。
実施に当たっては両校の校長や教頭、市職員、ハローワーク大曲の職業指導官らによる実行委員会を結成し、学校・職場・行政機関の連携を深める一方、両校の校長自ら学区内の職場を訪問して生徒の受け入れへの協力と理解を求めた。
大曲南中では大同衣料、角間川ショッピング、アネスト岩田、秋田酒造、角間川・藤木の両保育園、田畑建設、旅館角水、老人ホーム「サン・サルビア」など21事業所から受け入れの了解を得た。
34人の生徒はその中から働いてみたいと思う職場を自ら選び、6月には各職場に生徒自らお願いの手紙を書いて送った。そして2日から受け入れ先の職場へと通い始めた。就労時間は午前9時から午後3時まで。
山田千智さんは学校隣にある高橋食堂を職場に選んだ。「元々、料理を作るのが好きだったし、学校の近くにあるのでどんな仕事をやっているか体験してみたかった」と山田さん。4日朝、高橋食堂を訪れると山田さんは厨房で経営者の高橋カネさん(70)の指導を受けながら煮物を作っていた。
「朝、顔を出すと直ぐにテーブルを拭いたり、掃除を手伝ってくれるし、弁当のおかずを詰め、車での配達も一緒にやってくれます。若い子と働けるなんて楽しいですね」と高橋さんは嬉しそうに語った。山田さんも「好きな仕事を選んだから楽しい」と笑顔を見せた。
ガソリンスタンドの鈴木正俊商店(鈴木直道社長)を選んだのは渋谷悠悟君と藤田茂樹君。二人とも洗車を終えた車の拭き方を熱心に行っていた。「大きな声で〃いらっしゃいませ〃とお客さんの車を迎えるよう言われたけど中々、声が出なくて戸惑ってます」と渋谷君、藤田君。車の拭き方だけでなく出勤すると店の床磨き、周りの掃除、そして車を拭くためのタオルを畳むなど様々な仕事を与えられている。「働くって大変だなと思いますが、貴重な体験なのでやりがいがあります」と二人は意欲を見せた。
店長の中村久さん(50)は「言われたことはとても素直にやってくれる。ただ、お客さんの車が来た時のあいさつの声はまだ低いですね。中学生のうちから働くという体験をすることはいいことだと思うし、歓迎しますがケガをしないことを第一に気遣ってます。給油もやってみたいと言うから、これは最終日に静電気防止の作業服を着せて体験させたいと思います」と話した。
生徒たちの5日間の職場体験。千田文和校長も「大丈夫とは思いますが、心配で自分も顔を出して子どもたちの様子を見回ってます」と話した。中仙中では夏休みに入ってから職場体験を実施する。