大仙市大曲図書館
熊谷さんの墨絵展開催中(7月9日・月)
大仙市大曲図書館の展示サロンで、同市中仙地域在住、熊谷一さん(雅号・蒼鳩)の水墨画展が開かれている。熊谷さんは1925年生れ。85年に仙北市角館町在住の横山秀圃さんに師事し、水墨画を習った。そして93年から出品した県現代水墨画展で奨励賞、特選を受けるなど活躍。99年には第1回台北国際水墨画展で優選賞、02年の第2回展でも優選賞を受けている。
今回の展示会には「北の盆シリーズ」として描いた国指定重要無形民俗文化財「西馬音内盆踊り」を題材にした「篝火に踊る」(F30号)、「端縫妖艶」(同)、「北の盆」(P40号)の大作から「優」(P20号)、「雅」(同)など7点を出品している。さらに裸婦を描いた「夢幻」(F10号)、「湯浴の後」(同)、田沢湖高原の駒ヶ岳の冬景色を描いた「秋田駒凍日」(F15号)、厳しい山にも春の訪れの温もりを感じさせる「鳥海訪春」(同)など風景画から、スズメの「雨宿り」(P8号)、シマフクロウを捉えた「闇のカムイ」(同)など合わせて22点が出品され、熊谷さんの多彩な芸風が楽しめる。
墨の淡さ、濃さ。ただそれだけで端縫いの踊り衣裳の多彩な色合いを感じさせる。西馬音内の盆踊りに魅せられ、それを絵にしたいとカメラを手に10年も通ったという。最初の3年間は全く描けず、ただカメラに収録するだけだったという。4年目にしてやっと筆を握ることができ、デッサンを始めた。
展示されている盆踊りの絵は幻想的で、あでやかだ。指先の繊細な動き、菅笠を被った踊り子の足腰の動きのつややかさからは、その踊りに魅せら、その瞬間の美を描きたいと目を凝らす熊谷さんの息づかいさえ伝わってくる。29日まで。