角館町在住の写真家・千葉さん
秋田の春夏秋冬の美、再発見へ(7月11日・水)
仙北市角館町在住の写真家・千葉克介さん(61)=日本写真家協会会員・黎明舎=は写真集「北の彩り
秋田 part3」を発刊した。今回は広告スポンサーを募っての自費出版で、一般書店では販売せず、スポンサー企業と県内各地の「道の駅」や地元・角館町、それに田沢湖、男鹿半島、十和田湖など県内各地の観光施設での販売となる。
風景写真家の千葉さんは、東北の海や川、山、湖沼、草花をライフワークに春夏秋冬の光と影、移り行く色と形を追い、写真を撮り続けて30数年になるという。
これまでも「みちのく四季彩」(ぎょうせい刊)、「十和田 奥入瀬 八甲田」(旅行読売出版社刊)、「十和田」(同)、「紅葉を撮る カメラワーク」(主婦と生活社刊)など数多くの写真集を発行。朝日新聞東京本社、名古屋松阪屋、東京ペンタックスフォーラム、銀座「秀友画廊」などで個展を開くなどその撮影センスは高く評価されている。
今回の「秋田part3」も旅の友として持ち歩けるようにとハンドバックサイズで、オールカラーの71ページ。
表紙を鳥海山を借景にレンゲツツジとワタスゲを配置した「初夏鳥海山」で飾り、黄金色に輝く十和田湖の朝を捉えた「朝日和」、抱返り渓谷の新緑を描いた「風光る」、雲の流れる「夕映えの白神山地」、広大な水田が夕日を受けて輝く「水田の仙北平野」、和賀山塊の紅葉を山の上から望んだ「朝日岳の秋」、燃えるような八幡平の秋を写した「大沼の秋」、紅葉したブナ林と雪の美を対照させた「ブナ林雪化粧」、そして凍てつく真冬の夜、月の下に眠る雪のマンモスを幻想的に撮った八幡平の「月と樹氷原」などは自然の織りなすドラマと言えよう。
撮影行の中にはアイスバーンの斜面を滑落した時もあれば、冬の日本海でカメラごと強風に吹き飛ばされた時もあるなど千葉さんの写真活動は命懸けだった。写真集を見ているとそうした危険を冒さないと撮れないと思えるような作品が数々、登場する。しかし、千葉さんを迎える自然は優しい。「よくぞここまで来てくれた」と歓迎しているかのように普段は見られないような〃最高の美〃を装って、千葉さんのカメラの前で微笑んでいるような愛が感じられる。
今回の写真集発行を機に千葉さんは「とても惜しいことは表紙を飾った鳥海山麓に広がるムラスギ湿原の荒れようだ。鳥海山を借景に広がるレンゲツツジの咲く風景は日本一と言いたいが、最近はマナーのないカメラマンや観光客に湿原が荒らされ、このままでは観光公害でこの風景も壊されてしまう。秋田を代表する風景であり、早急に木道を敷くなど何らかの対策を打ってもらいたい」と話す。
写真集は税込みで1260円。「鶴の湯温泉」(仙北市田沢湖)、「秀よし」の鈴木酒造(大仙市中仙町)、稲庭うどんの「佐藤養助商店」(湯沢市稲庭町)本店と各支店、安藤醸造元(仙北市角館町)、妙乃湯温泉(仙北市田沢湖)で販売しているほか、「黎明舎」へファックスで注文を。送料・梱包費込みで200円。電話は0187・55・4645、ファックスは53・3453。