現職の金田、松浦、鈴木の両新人が届出
年金、政治とカネ、格差などを争点に17日間の戦いへ(7月12日・木)
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第21回参院選は12日公示され、秋田県選挙区(改選数1)では自民党現職で3選を目指す金田勝年氏(57)=公明党推薦=、無所属新人で元秋田放送アナウンサーの松浦大悟氏(37)=民主、社民両党推薦=、共産党新人で党県青年学生部長の鈴木知氏(30)が県選管に立候補を届け出た。締切りは今日午後5時だが、3氏以外の動きはなく、29日の投開票に向けて17日間の熱い戦いが展開される。
金田氏は昨年5月に自民党の第1次公認を受け、これまで農業団体などから500近い推薦を受けるなど分厚い支援体制を固めての選挙戦に臨む。一方の松浦氏は昨年12月に民主、社民両党の推薦と連合秋田の推薦を受け、4月の県議選には民主、社民系の候補者応援を兼ねて県内を2巡。そして1日50カ所を目標に街頭演説やミニ集会を積み重ね、顔と名前の浸透を図ってきた。鈴木氏は全国最年少の若さを全面に出し、パンフレットには2歳の娘とのツーショット写真を載せるなど話題性をアピールし、党勢拡大に全力を挙げている。
今度の選挙戦、年金記録不備問題や、政治とカネ、そして格差の解消などが争点となっており、特に政権政党の自民党には全国的な逆風が吹き荒れている。
このため、自民党支持者は3年前の参院選で自民党公認の現職が、元秋田テレビアナウンサーと戦い、敗れた悪夢も重なって「先が読めない」と弱気の声もあったが、12日の届出結果を受けて「この順番通りになれば」と期待感をにじませる。金田氏は先月、大仙市大曲で開いた講演会で年金問題は「政治家が全員一緒になって一刻も早く解決するよう取り組み、補償できるような制度を作らなければならない」と党派を超えて取り組む問題と指摘し、自民党への批判が集中するのを牽制した。
松浦氏は年金や政治とカネに絡む自民党批判の声を追い風に捉えたいと、今月7日に大仙市大曲の児童館で開いた演説会で「年金問題も国民の知らないことをいいことにひた隠しにした結果の大混乱であり、自民党独裁の歪みが出た」と切り捨て、風に乗ろうと必死だ。
共産党の鈴木氏は6月から住民税が引き上げられたことや若者の多くが派遣や契約など非正規雇用の下で「使い捨て」を強いられているなど雇用問題に焦点をあて、「若い人が報われる社会にしたい」と訴え、無党派層への浸透に懸命だ。
金田氏は1995年7月の第17回参院選に自民党公認で初出馬、当時、社会党公認で現職の細谷昭雄氏ら5人の候補者と戦い、金田氏20万3274票、細谷氏18万615票で、金田氏が初当選。
続いての01年7月の第19回参院選では県議から鞍替えした民主党公認の新人と社民党公認の新人、それに共産党公認の新人ら5人との争いとなったが、金田氏31万280票、民主党公認候補10万2694票、社民党公認候補8万3622票、共産党公認候補4万5850票で金田氏が圧勝した。
しかし、04年7月の第20回参院選では自民党現職の齋藤滋宣氏と民主、社民両党と連合秋田の推薦を受けた元秋田テレビアナウンサーの鈴木陽悦氏と共産党公認の新人候補との三つどもえの選挙戦となったが、鈴木氏31万657票、齋藤氏26万5419票、共産党公認候補4万3324票で鈴木氏がテレビで売った顔と名で圧勝した。
3候補者の経歴は次の通り。
金田勝年氏=1949年10月4日、潟上市(旧昭和町)生まれ。一橋大学卒。旧大蔵省主計官を経て、1995年7月の参院選で初当選。現在2期目で、前外務副大臣。秋田市。
松浦大悟氏=1969年10月3日、広島市生まれ。神戸学院大卒業。1992年、秋田放送にアナウンサーとして入社。06年12月、参院選出馬のため退社した。秋田市。
鈴木知氏=1976年12月12日、秋田市(旧河辺町)生まれ。大曲工高卒。1995年、同市の電気設備資材メーカー「ネグロス電工」に入社、99年1月に退社後、民主青年同盟秋田県委員長を経て、現在は党県青年学生部長。秋田市。