大曲西中の生徒たちと交流
柔道の技を披露しながら頭髪の話題も(7月27日・金)
大仙市の韓国青少年ツアー受入事業の第1陣として26日、中学生38人と引率の教師4人が同市入りし、協和の温泉施設「四季の湯」に宿泊。27日午前10時からは大曲西中学校(石井義広校長・生徒数124人)を訪れ、生徒たちとの交流を楽しんだ。
同事業は秋田・ソウル便就航5周年を記念して、秋田空港に近い同市協和スキー場への韓国青少年誘致を図れないかと県観光課からの打診を受け、昨年10月に栗林次美市長らがPRのため県主催の「合同ソウルセールス事業」に参加、韓国青少年連盟に呼びかけたのが切っ掛け。
韓国ではスキー場はあっても実際の雪は降ることがなく、ほとんどが人工降雪機を使ってのゲレンデ整備。それだけに、若いスキーヤーは「自然の雪で滑りたい」というが憧れを持っているという。同市からの売り込みに韓国青少年連盟は強い関心を示し、この冬の訪日が計画されたが、今冬は記録的な暖冬でスキーをメインにした訪日は見送られた。
そして冬に代わって夏休みを利用した訪日希望があったことから、市では青少年の国際交流や観光客増加による経済効果にも期待し、教育委員会と市内の各観光協会及び協和国際交流協会を構成員とする「大仙市韓国青少年交流委員会」を設立。去る6月11日には韓国青少年北ソウル連盟の事務局長らが同市入りし、同委員会の代表でもある栗林市長と「青少年交流に関する覚書」を取り交わしていた。
大曲西中では全校生徒が体育館に集まって韓国の中学生を歓迎。石井校長、それに韓国訪問団の代表あいさつの後、生徒会長の鎌田龍政君が授業や部活動、昼休みの体育館での遊びなどをスライド上映しながら英語で紹介。そして柔道部の生徒2人がステージ場で組み合って、浮き落とし、背負い投げ、浮き腰、払い腰などの技を披露。さらに吹奏楽部の生徒21人が韓国と日本の音楽を演奏し、相互交流の幕を開けた。
韓国と大曲西中の生徒はお互い向き合い、韓国側の生徒12人がマイクを前に「日本でヒットし、韓国でリメークしたのを歌います。余り練習できなかったのでご理解下さい」とあいさつ。「世界中の誰よりきっと」という歌を韓国語で歌い出すと、大曲西中の生徒たちも手拍子で歌のリズムに乗った。さらに韓国の生徒たちは日本でも愛されている韓国民謡「アリラン」を歌って交流。
終わると相互にマイクに立って「家ではどれくらい勉強してますか」「大曲西中では頭髪の規制はありますか」「韓国の中学校ではどんな部活がありますか」などと質問を交わしていた。韓国の生徒が自宅での勉強は2時間と答えると、大曲西中の生徒たちは控え目に「1時間半です」と答え、「男子の頭髪の規制はないけど野球部員だけは丸刈りしてます」と紹介。丸刈りの生徒が立ち上がったら、韓国の女子生徒から「かわいい」の声も上がった。そして韓国の中学校では水上スキーや映画観賞の部活もあると紹介されると大曲西中の生徒たちからは「エーッ」と驚きの声も。さらには「テストの成績が悪いと先生に叱られますか」など打ち解けた質問も出て、通訳を通じた交流はわずか1時間で和気あいあいとしたものとなった。
韓国の生徒たちは体育館での交流を終えた後は校舎を見学し、体育館でバレーや卓球、さらに柔道、そして調理実習の4班に分かれて生徒たちと交流。引率してきた先生は「生徒たちと一緒に秋田の文化や秋田市の竿燈、角館町の武家屋敷などを見学したい」と話していた。
韓国の中学生たちは昼は調理実習班が作ったカレーを食べ、近くの県立農業科学館を見学した後、協和に向かった。そして30日までの4泊5日の日程で市内にホームスティしながら、仙北市の田沢湖や角館町の武家屋敷見学、協和の道の駅での陶芸体験や華道、着物の着付けなど日本文化にも触れ、30日は秋田市のイオンショッピングセンターで買い物を楽しんだ後、秋田空港から帰国する。
韓国からはこの後、8月に小学生80人が3班に分かれて同市を訪問、3泊から4泊の日程でホームスティしながら花館小や南楢岡小、内小友小の子どもたちと交流する。