自民に逆風
無所属新人・松浦氏が当確へ(7月29日・日)
| 当確が報じられた直後の松浦氏(NHKテレビから) |
第21回参院選は29日、県内1099の投票所で投票が行われ、午後8時から即日開票が始まったが、NHKなど放送各社は出口調査の結果、本県選挙区(改選数1)では無所属新人の松浦大悟氏(37)=民主、社民推薦=が開票作業が始まってから10分後に当確を報道した。
参院選には松浦氏のほか、3期目を目指して自民党現職の金田勝年氏(57)=公明推薦=、共産党公認の新人・鈴木知氏(30)の3人が出馬、12日の公示から17日間にわたって激しい選挙戦を展開してきた。
しかし、自民党は年金記録不備問題や政治とカネ、閣僚の相次ぐ失言などから安倍晋三政権そのものを問う選挙戦となり、自民党公認候補にとってはかつてないほどの逆風の中での選挙戦の突入となっていた。
こうした中、松浦氏は「安心して暮らせる年金」、「広がる格差社会は政治の責任。医療、介護、雇用、賃金など格差の是正を図り、若者が秋田で安心して働き、子育てに励める環境をつくりたい」などと訴えた。秋田放送アナウンサーとしての知名度と若さで年齢層を越えた支持を受けた。同時に「大都市中心の政治を地方を大切にする政治に、大企業中心の政治を若い人たちを大切にする政治に変えたい。小さな農家を切り捨てる農政を変えたい」など清新な訴えが、低所得に嘆く県民の支持を得た。一方の金田氏は外務副大臣としてのこれまでの実績を背景に「今度の選挙戦は風によって党を選ぶのではなく、立候補した3人の中で誰が秋田県のため最も役立つか、人と実績を選ぶ選挙だ」と懸命に逆風を抑えようと安倍首相、小泉純一郎前首相らを応援に呼ぶなどてこ入れを図ったが自民不信の空気の広がりの前には掛け声も上滑りに終わった。
一方の共産党の鈴木氏は6月から住民税が引き上げられたことや若者の多くが派遣や契約など非正規雇用の下で「使い捨て」を強いられているなど雇用問題に焦点をあて、「若い人が報われる社会にしたい」と訴え、無党派層への浸透を図ったが及ばなかった。
松浦氏を応援した社民党大仙市の藤井春雄市議は「国民の不満が募った結果であり、安倍総理大臣、そして小泉前総理大臣など、かつてない大物の政治家が応援に来ても自民党への不信、逆風はどうにもならないという国民の怒りの結果だと思う。松浦さんにはこれから新人らしく県民、市民の気持ちを国会でどんどん出して働いてもらいたい」と勝利を祝った。(午後9時20分)