大仙市で水防訓練
雄物川が増水、堤防を守れと消防団出動(6月3日・日)
発達した低気圧の通過で大雨となり、雄物川が増水し、国交省湯沢河川国道事務所では水防警報を発表、大仙市角間川から松山まで消防団の出動を要請する?との想定で、3日午前9時から同市大曲橋下流右岸で、大仙市仙北市美郷町地区の「水防訓練」が実施された。これから雨の多い季節になるだけに消防団の水防技術の向上を図ろうと県指定水防管理団体連合会協議会大仙市仙北市美郷町支部と県仙北水防支部(県仙北地域振興局)の主催で開いた。
訓練には同振興局管内の14消防団(支部)から450人の団員と関係者ら約600人が参加。広大な河川敷に広域消防本部が打ち鳴らす鐘の音が響き、河川パトカーがサイレンを鳴らして走った。緊張感が高まる中、各消防団に「木流し工を実施せよ」の命令が飛ぶ。
指揮者を含めた11人の団員・14チームは堤防上に駆け足で整列し、用意された長さ5.5メートルの杉の木に土のうをロープで結びつけ、堤防法面に流す作業に取りかかった。枝の広がった杉の木やナラの木を法面に流すことで水の流れを緩和させ、堤防の崩壊を防ぐことができるという。
訓練はさらに雄物川の水位が上昇し、堤防法面が崩壊、漏水が発見されたとして「シート張り工を実施せよ」との命令が飛ぶ。その訓練を終えるとさらに「堤防が洗掘され、このままでは堤防決壊の恐れがある」として川倉工実施の命令が出された。川倉工は長さ5メートルから約2メートルの丸太17本を組み合わせて櫓(やぐら)とし、流水が激突するカ所にその櫓を充てて堤防決壊を防ぐもの。団員たちは丸太を抱え、「縄だ。ナワ」と掛け声も勇ましく、櫓の組み立てに奮闘。最後は積み土のう作業で訓練を終えた。
水防のための正確な技術を身につけるための訓練であり、早さを競うのではないとは言え、団員たちは命令を受けると一分でも早く仕上げたいと競争意識を燃やし、汗だくで作業に取り組んでいた。