フライングディスクは面白い

大仙市四ツ屋の佐藤さん

小学校を訪問し、体験教室開催(6月6日・水)
 
   フライングディスクの投げ方を教える佐藤さん   白いディスクが見事、ゴールを通過した。

  大仙市四ツ屋高関の会社員・佐藤晋さん(42)は子どもたちに「フライングディスクの面白さを知ってもらいたい」と市内の学校を訪問し、子どもたちの昼休み時間を利用して体験教室を開いている。佐藤さんが教えているのは障害者用のディスク競技。佐藤さん自身、事故に遭って右ひざが曲がらない身障者だが、フライングディスクは集中力を養うゲームであり、勉強にも役立てばと学校を訪問しているもの。6日は太田南小学校(菊谷隆志校長・児童数114人)で子どもたちに体験させた。

  佐藤さんは7年前から身障者用のフライングディスク競技を始め、04年9月には日本障害者フライングディスク連盟公認の「指導者」の資格を取得した。フライングディスクはプラスチックの円盤を投げて、その飛距離や正確さ、滞空時間を競うなど様々なゲームがある。身障者ゲームもほぼ同じで、飛距離を競うのと5〜7メートル離れた所に直径91センチの円形のゴールを立て、それを通過させて回数を競うゲーもある。

  いずれも集中力が必要だ。佐藤さんは遊びを通じて子どもたちの集中力を養えたらと先月から市内の学校を訪問。先生たちにゲームを説明し、理解を得ては昼休み時間帯に子どもたちにフライングディスクの投げ方やゲームを体験させている。

  5日には四ツ屋小学校で実施し、6日は太田南小が会場となった。天気が良ければグラウンドで思いっきり飛ばさせたかったが、この日は雨のため、体育館を会場にした。学校では給食時間中に校内放送で体育館でのフライングディスク体験教室があることを子どもたちに知らせた。

  午後1時。給食を終えた子どもたちは次々と体育館に集まった。整列した子どもたちを前に佐藤さんは手にした一枚のフライングディスクを豪快に飛ばした。円盤は回転しながら、体育館の端まで飛び、子どもたちから「オーッ」と歓声が挙がった。子どもたちの目は佐藤さんの持つディスクに集中した。実際の遠投競技では身障者の場合でも50メートル以上は飛ばすという。佐藤さんはディスクの持ち方や投げ方を指導。そして体験用に持ってきた50枚のディスクを子どもたちに渡し、数メートルの距離で向き合ってキャッチボールのように投げ合う練習をさせた。

  「特別な技術はいらないし、慣れると誰でも簡単にやれるのがフライングディスクの魅力なんです」と佐藤さん。子どもたちは直ぐにディスク飛ばしに慣れ、飛んでくるのを手でつかんでは投げ返した。

  その慣れ具合を見て今度は円形のゴールを通過させる「アキュラシー」に挑戦させた。「目標を真っ直ぐに見て、教えられた要領で投げてみて」と佐藤さん。ディスクを手にした子どもたちは数メートル先のゴールに向けて慎重に飛ばした。ゴールのはるか上を飛ばしてしまったり、まるで違う方向に投げてしまったりと失敗する子もいたが、見事ゴールを通過させると「ヤッター」と拍手と歓声が挙がった。わずか30分ほどの時間だったが子どもたちは「面白かった」と充実した顔で教室に戻った。佐藤さんによるとゲームの面白さを知った学校からは2度目、3度目の体験教室開催の申し込みが来ているという。