災害時に備え

救援ベンダーとAED収納の自販機

みちのくコカ・コーラ社らが大仙市役所に設置(6月11日・月)

  みちのくコカ・コーラボトリング株式会社(本社・岩手県紫波郡矢巾町)とみちのくキャンテイーン株式会社(同)、それに金谷商事株式会社(本社・由利本荘市)は大仙市役所大曲庁舎市民ホールに災害救援ベンダーと心筋梗塞などで倒れた人を救命するために使うAED(自動体外式除細動器)を収納した自動販売機各1台を設置した。11日午後1時過ぎ、3社の代表らが出席し、栗林次美市長に災害救援ベンダーのカギとAEDの受け渡し式を行った。

  災害救援ベンダーは、災害や緊急事態の発生で停電になった時、管理者の操作で非常用のバッテリーで電力を供給し、庫内にあるコカ・コーラやジュース、水などの商品を無料で飲めるようにするもの。販売機には30種類の飲み物が収納されている。

  金谷商事は市庁舎の食堂と売店、それに自動販売機を管理しており、機械の中には災害時に役立つ装置がセットされたのもあることを知った市が地域防災計画の一環として設置できないかと両社に設置を依頼。一般の販売機に比べると高価だが、採算性も考慮した結果、2台セットで設置することにした。ベンダーとAEDをセットで置いたのは県内でも初めてという。

  救援ベンダーのカギとAEDを受け取った栗林市長は「大変、貴重な自動販売機の設置ありがとう。本庁舎は業務量も市民の出入りも一番多い所であり、災害はいつ来るか分からないだけに本当に心強い」と礼を述べていた。そして停電時になった時の救援ベンダー用のカギを操作して、実際に商品が出てくるのを試したり、販売機に収納されているAEDを取り出し、「職員にもこの機械をいつでも使えるよう習得させたい」などと話していた。

  AEDはいつでも取り出せるようにしておくため収納ボックスのドアにカギはなく、装置を取り出すとブザーが鳴って緊急事態を周囲にも知らせる。そしてドアを閉めるとブザーの音も止まる。

  市では災害時の販売機からの飲み物の提供は、震度5以上の地震、または同等以上の災害もしくは発生の恐れがある場合、災害対策本部長(市長)または災害警戒対策部長(市民生活部長)の判断で庫内から出せるようにしたいと話す。