大仙市、韓国青少年ツアー受け入れへ

韓国青少年北ソウル連盟と覚書

7月から小・中学生、同市でホームスティし交流(6月12日・火)

  大仙市は7月から韓国青少年ツアー受け入れのため11日、同市韓国青少年交流委員会長の栗林次美市長が、韓国青少年北ソウル連盟のチョン・チャンワン事務局長(55)と青少年交流に関する覚書を交わした。チョン事務局長とソウル連盟(海外研修担当)のホ・ソヨン課長(35)が同日、協和スキー場などを事前視察のため同市を訪れたのを機に協和市民会館「和ピア」で出迎え、調印式を行ったもの。

  青少年受け入れ事業は、昨年10月に県が秋田・ソウル便就航5周年を記念して企画した「合同ソウルセールス事業」で、「協和スキー場への韓国人客の誘致」の打診を受けて訪韓した栗林市長とスキー場担当の教育委員会職員が韓国青少年連盟にPR。韓国ではスキー場はあっても実際の雪は降ることがなく、ほとんどが人工降雪機を使ってのゲレンデ整備という。このため韓国の若いスキーヤーは「自然の雪で滑りたい」というが憧れが強いという。

  こうしたことから市では冬場の受け入れをメインに秋田空港にも近い協和スキー場を売り込んだが、暖冬のため今冬は実現しなかった。その後、韓国側から夏休み期間を利用した青少年ツアーの受け入れの要望があり、市では教育委員会と市内の各観光協会及び協和国際交流協会を構成員とする「大仙市韓国青少年交流委員会」を設立、青少年の国際交流や観光客増加による経済効果にも期待し、受け入れ準備を進めていた。

  チョン事務局長とホ課長は11日秋田空港到着後、県が派遣した通訳と市職員らに迎えられ道の駅「協和」や仙北市角館町を訪問、そして和ピアでの調印式に臨んだ。

  栗林市長は「日本と韓国を含めた朝鮮半島とは2000年以上にわたる文化や経済交流があった。両国との長い歴史の中ではわが国が大変、困難を強いた時代もあったが、その不幸な歴史を反省しながら、これからは前向きに青少年の交流に取り組み、本当の意味での両国との友好、友情関係が育つことを期待したい」とあいさつ。これに対してチョン事務局長は「秋田は定期便が就航する前まではソウルからのアクセスは難しかったが、これから大仙市という素晴らしい場所で、青少年と素晴らしい交流ができることを嬉しく思っている。私たちができることも考えながら交流を深めたい」と礼を述べた。

  そして「友好、平等、互恵と信頼に基づき、国際化時代にふさわしい青少年を育成するため教育、芸術文化、スポーツなど幅広い分野で交流を行う」などと書いた覚書に署名して握手を交わした。

  韓国からの青少年の受け入れの第1陣は中学生で、7月26日から30日までの4泊5日の日程で引率者3人を含めた43人が来る。そしてホームスティしながら学校交流や県立農業科学館、協和の能舞台など市内観光と秋田市、仙北市の観光、さらに茶道や着物の着付け、陶芸体験などをする。受け入れの際には秋田大学の韓国人留学生を中心に大仙市内在住の韓国籍の人や県国際交流員からも通訳としての協力を求めたいとしている。

  第1陣以降は小学生グループで、8月23日まで引率者も含め96人が3回にわたって同市を訪れる。