自民党時局講演会
菅総務大臣ら金田氏の支持、訴える(6月18日・月)
来月の参院選を前に自民党の時局講演会が17日、大仙市佐野町のフォーシーズンで開かれた。秋田選挙区から3期目を目指して出馬表明している金田勝年氏(57)の後援会の主催で、金田氏のほか菅義偉総務大臣、御法川信英衆院議員、俳優の杉良太郎氏、それに村岡敏英氏が弁士として登壇した。
講演会は自民党の大野忠右エ門県議会議長、小松隆明県議、原幸子県議、栗林次美大仙市長らを来賓に迎え、自民党員や支持者ら700人近い聴衆が集まった。大野議長は「年金問題は国民一人ひとりに関わるものであり、党派を超えて取り組まなければならない。しかし、野党は批判するだけであり、自民党が何としてもやらなければならない。そして秋田を元気にするためには金田さんを当選させなければならない」と檄を飛ばした。栗林市長も「金田先生からは大仙市、仙北市、美郷町の課題解決のため、様々な面でお世話になっている。今度の参院選では大いに頑張ってもらいたい」と激励した。
そして御法川代議士、俳優の杉氏が登壇。金田氏の政治家としてのセンスを高く評価しながら、秋田県発展のためにも欠かせないなどと訴えた。俳優の杉氏は刑務所の慰問やベトナム文化交流協会の設立など幅広いボランティア活動をしている。金田氏とはパーティで知り合い、「ひと目見た時からこの人とはつながりを持たないといけないと思った」などと持ち上げ、「今度の選挙戦は金田を合言葉に頑張ろう」と支持を訴えた。
そして菅総務大臣が登場。菅大臣は旧雄勝町(現・湯沢市)生まれで、湯沢高校を卒業後、集団就職で上京、ダンボール工場などで働きながら法政大学法学部を卒業。サラリーマン生活を経て、政治家秘書を務め、横浜市議から1966年に衆院選に立候補。初当選を飾り、現在4期目。総務大臣になってからは「ふるさと納税構想」を提唱し、さらに年金の記録不備問題を解決するため総務省に「検証委員会」「第3者委員会」を設置し、年金問題の信頼回復に取り組んでいる。
菅大臣は「初めて横浜市議選に出た時は『秋田県出身』だと大きく書いた」と故郷への愛着の強さを訴え、「総務大臣になってからは自分の思っていることを堂々と真っ正面から向かおうとNHKの短波国際放送に定義されている放送命令に基づいて北朝鮮の拉致問題を加えようとしたらマスコミに報道の自由に抵触するなどと批判された。そうした時にかばってくれたのが金田さんだ」と友情を重んじる金田氏を持ち上げた。
そしてふるさと納税に触れ「東京などで生活している人たちには、高校まで育ててもらった故郷のために応援したい、納税したいと思っている人がたくさんいる。そうした願いを実現できる税制を設けられないかと『ふるさと納税研究会』を立ち上げた。金田先生は大蔵省出身であり、税制にものすごく強い」と新税構想の実現に力を入れた。
さらに年金問題では「皆さんに大変な迷惑を掛けている。この問題では真っ正面に国民と向かい合い、一つひとつ丁寧に説明し、不安を解消しなければならない。自分たちが治めたものは給付を受ける権利がある。そのために時効を撤廃するための法律を今の国会で成立させ、国民の皆さんに安心させたい。また、検証委員会と第3者委員会を作り、どんな経緯で、何が原因でこうした問題が発生したかを検証し、信頼を取り戻す組織を作りたい」などと訴えた。
最後に「いつも気になるのは秋田のことだ。また、金田さんほど秋田への思いの強い人はいない。参院議員として12年間、一生懸命頑張った。金田さんは間違いなく参院の実力者になる。秋田県の将来のため、金田さんを選んで欲しい」と訴えた。
そして金田氏は「政治家には信念がないといけない。優しさと、強さだ。優しさとは人を大事にし、一人ひとりが絶対に幸せになれるような環境を作らなければならない。強さとは生まれ育った地域を強くしていかなければならないということだ。誇りを持って次の世代に引き継げるような故郷を作らなければならない」と秋田県の医師不足、若者の雇用の場の確保などを政治課題に「格差是正を図りたい」と強調した。
さらに年金問題については「安心と安全の信頼を絶対確立しなければならない。それだけに政治家が全員一緒になって一刻も早く解決するよう取り組み、補償できるような制度を作らなければならない」と強調した。最後に村岡氏が登壇し、支持を訴えた。
7月の参院選には共産党件委員会青年学生部長の鈴木知氏(30)、元秋田放送アナウンサーで民主・社民両党と連合秋田が推薦する無所属の松浦大悟氏(37)が立候補を表明しており、金田氏と三つどもえの激戦が予想されている。