仙北市角館地区

安全・安心アカデミー開催

県事業で防災・防犯の担い手育成へ(6月20日・水)
 
  アカデミー開講式であいさつする千葉部長       消火器の訓練もあった

  県仙北地域振興局主催の「仙北市角館地区安全・安心アカデミー」が1 9日、角館交流センターで開かれた。日本一安全で安心な秋田県を目指しているのを受け、同振興局としても角館地区をモデルに日中、地域を守っている高齢者や町内会役員、女性らを対象に防災に関する専門知識及び実践技能を修得してもらおうとこの日から11月まで5回のアカデミー(研修会)を開くことになったもの。

  アカデミーには雲然、八割、西長野、白岩など9集落・町内会から約30人が出席。主催者を代表して同振興局の千葉儀直総務企画部長が「地震など大きな災害が起きると救護活動や避難などに自主防災組織が大きな役割を果たしている。残念だが本県の自主防災組織の結成状況はまだ全国平均を下回っている。これからは自分たちのまちは自分たちで守るという自衛意識が不可欠だ。県では平成16年4月に日本一安全で安心な地域を目指そうと条例を制定、様々な対策を講じている。その一つがこのアカデミーであり、自主的な防災、防犯のリーダーや担い手を育てたい」とその趣旨を語った。続いて石黒直次市長、加藤範行角館消防署長が激励のあいさつをした。

  第1回目のこの日は同消防署員が講師となって「災害に対する心得」と題して講話。1995年1月に発生した「阪神淡路大震災」では倒壊した建物の下敷きとなった人の9割以上は家族や隣近所、通行人から救助されたもので、地域社会の結びつき、助け合い、そして地元を知っている消防団の活躍が大きかったと語り、地震などの大災害における行政の対応には限界があるとして自主防災組織の必要性を訴えた。

  さらに住宅火災で亡くなっている人の6〜7割は眠っていて火災に気づかず、逃げ後れたのが原因であり、それを防ぐため昨年6月から消防法が改正され、新築住宅には「火災警報器」の設置が義務化され、既存の住宅でも2011年6月1日までには設置しなければならなくなったと説明。

  そして実物の警報器を参加者に触れさせながら、設置する場所としては寝室や子ども部屋、おじいさん、おばあさんのいる部屋、また寝室が2階にあるのなら階段にも必要と話した。

さらに台所には煙ではなく熱を感知する火災警報器を設置すべきだと注意。その上で「安全のためには『日本消防検定協会』検定の『NS』マークの入ったものを買い求めるべきだ」と呼びかけた。また、消防署や市役所がこうした火災報知器を販売に訪れることはないと悪質な訪問販売の横行にも注意するよう訴えた。

  講座を終えてから参加者は全員外に出て、消火器の使い方の実習を受けた。会場には安全ストッパーを抜いてホースを手にレバーを握ると水が飛び出す練習用の消火器も用意され、参加者は何度も練習を繰り返してから燃え出したオイルパンの火を消す訓練を受けていた。

  アカデミーはこの後、応急救護訓練や仙北市で8月に行われる総合防災訓練に参加。さらに災害図上訓練、そして11月の最終回には先進自主防災組織から講師を招いて活動事例発表を聞いたり、仙北市の防災計画を学ぶなどして幕を閉じる。