カヌーに乗って故郷の川を楽しもう

大仙市神岡メダカの会

県内各地から49人、丸子川、雄物川を下る(6月30日・土)
 

   故郷の自然や山、川の素晴らしさをカヌーに乗って楽しもうと30日、大仙市の市民団体「神岡メダカの会(小林富美雄代表)」主催で「雄物川カヌー下り」が行われた。NPO秋田パトラーズが全面協力し、国交省湯沢河川国道事務所や県仙北地域振興局などが後援団体となって参加を呼びかけた。その結果、地元だけでなく秋田市や横手市など県内各地から小学生をはじめ、最高齢70歳の男性まで49人が参加。姫神橋下の丸子川舟着き場から神宮寺嶽麓までの約4キロの川下りを楽しんだ。

  小林さんは川から見上げる神宮寺嶽(標高277メートル)をはじめとする雄物川の風景は「隠れたミニ世界遺産」と自慢する。その風景をカヌーで楽しんでもらいたいと企画した。当初は50人を超える申し込みがあったが、昨日からの雨のため参加を見合わせた人もあった。

  小林さんらも雨による川の増水を心配したが、30日早朝、秋田パトラーズのメンバーとカヌーの到着予定地を視察した結果、水は濁っているがカヌーの運行には問題ないと判断し、午前9時から神岡総合支所ホールを会場に受け付けを開始した。参加費は秋田パドラーズが用意してくれるカヌー一式装備と保険料、昼食代を含めて大人3800円、子ども2800円だった。

  開会式で小林さんは「カヌーに乗って故郷の山や川の景観を観てもらいたいと計画したが、雨のため果たして観られるか少し不安だが、安全を第一に楽しんで下さい」と呼びかけた。そして支所が用意してくれたバス2台で丸子川の舟着き場へ移動した。

  舟着き場には秋田パドラーズのメンバーが28艇のカヌーを用意して待っていた。そして船山仁理事長がカヌーへの乗り方やパドラーを使ってのカヌーの操作の仕方などを教えた。川は少し増水していて流速は5キロ程度。「無理をしないで流れに乗ると黙って目的地に着きます」と船山さんは話した。

  全員ライフジャケットを身につけて恐る恐る乗ったが、川の流れに乗ると「思ったより安定してる」とホッとした表情を見せる人も。そして全員が乗り込むのを待って、6人のインストラクターの指導を受けながら川下りを始めた。雨も上がって岸辺からはウグイスのさえずりが響いた。当初は1時間の予定だったが、流れもあってわずか30分ほどで神宮寺嶽麓の左岸に到着。参加した子どもたちは「面白かったよ」と達成感の笑顔。高齢者の男性も「上からしか観てなかった川もカヌーに乗って観ると全然違うし、山の緑が良かった」と満足そうだった。

  到着点では本紙に「野鳥散策」を掲載している鈴木三郎さん(北楢岡・日本野鳥の会)が、コチドリやイソスギ、オオヨシキリなどの野鳥の鳴き声を聞き分け、その生態などを参加者に解説していた。神岡メダカの会は絶滅の恐れのある地元のメダカを何とか守りたいと昨年5月に発足、会員30人のボランティア団体。