大仙市、トップを切って大曲高校
254人が卒業の歌に涙し、巣立つ(3月1日・木)
春3月を迎えた。大仙市では1日、市内5高校と1分校のトップを切って県立大曲高校の卒業式が挙行された。同校は普通科5ルーム、英語科、商業科各1ルームの合わせて7ルームあり、計254人の生徒が巣立った。
体育館で行われた式典ではテレビで放映されている「世界遺産」のテーマが流れる中、来賓、保護者、そして在校生、教職員の拍手の波で卒業生が迎えられた。担任の教師に引率されながら卒業生は胸を張って拍手の歓迎を受けた。卒業証書授与のため、一人ひとりの名が呼ばれると「ハイッ」「ハイッ」と張りつめた声が式場に響いた。
加藤哲夫校長は普通科、英語科、商業科の各科卒業生の代表に卒業証書を手渡した後、「卒業生の皆さんにはなむけの言葉として3つのことをお話ししたい。これから進学であれ、就職であれ、親もとを離れる人が多い。栄養のバランスと心のバランスがとれる知恵を身につけ、体と心の健康を大切にして下さい。二つ目として苦しい時、難儀な時こそ宝の山の上にいるのだと思って下さい。三つ目は善く生きて下さい。善く生きるということは仏教で言う『慈悲』であり、キリスト教の『隣人愛・自己犠牲愛』であり、孔子の言う『仁』であると思います」と諭した。そして「我が郷土である秋田を忘れず、豊かな自然の豊かな秋田をつくってください。たくましく視野の広い人材に育って下さい」と呼びかけた。
続いて寺邑能實同窓会長は「これからの人生を充実したものにするため体を動かし、知的好奇心を高め、友だちとコミュニケーションを深めて下さい。そしてたくましく成長し秋田で、日本で、世界で活躍して下さい」と励ました。
在校生を代表して本川和季さん(2年)が「健律愛の校訓と大曲高校の卒業生であることに誇りを持って自らの道を歩んで下さい。優しく、時には厳しく指導して下さった皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです」と送辞を述べ、卒業生の田中教豊君が「大曲高校で過ごせた3年間は幸せで、かけがいのない3年間だった。学力だけでなく何事にも積極的に取り組み、他人を思いやる心も学んだ」と礼を述べ、「皆さんも有意義な高校生活を送って下さい」と答辞を述べた。
卒業生254人のうち、242人は進学を目指し、12人は県内外の有力企業や公務員試験に合格し、就職が決まった。「卒業の歌」であるショパンの「別れの曲」をハミングし、メンデルスゾーンの「森に別るる歌」やドイツ民謡「別れ」の合唱が響き出すと卒業生、在校生、教職員の中にも感極まって涙を拭う姿があった。春3月は別れの季節でもあり、羽ばたきの時でもある。