秋田修英高校

通信制課程初の卒業式

4人が卒業、1人はボストンへ留学(3月19日・月)

  大仙市大曲須和町の私立「秋田修英高校(米沢薫校長)」の「通信制課程」初の卒業式が18日、同校多目的教室で挙行され、4人の生徒が同校を巣立った。通信制課程は高校に入れなかった人や高校を中途退学しながら、もう一度学びたいなどの夢や希望を持っている人たちに門戸を開放したいと昨年4月にスタートさせた。県内では秋田市の県立明徳館高校に次いで2校目で、生徒たちは自分のペースで学習し、決められた日に登校して授業を受け、高卒の単位を取得できる。

  昨年4月に行われた初の前期入学式には男子4人、女子6人の10人が入学。その中には「高校に入れなかった夢を達成したい」と59歳になる横手市十文字町の男性もいた。その後、通信制課程には中途退学者の転校などで14人となっていた。今回、卒業した生徒はいずれもほかの高校からの転校生で、この1年間の授業で高卒の単位を取得した。

   卒業式には教職員17人と在校生、それに保護者ら28人が出席。卒業生4人が担任の先生の引率を受けて教室に入ると全員が拍手を送って迎えた。4人のうち男子1人は地元企業に就職が決まり、1人は大曲技術専門校への進学、もう1人は就職を目指して活動しているという。そして昨年8月に同校へ転校してきた山舘明絵さん(仙北市田沢湖)はアメリカ・ボストンにある語学学校への留学が決まった。

  米沢校長は「皆さんは本校通信制課程の初めての卒業生となった。この1年、苦しいこともあったと思うが、それに負けずここまで努力してきたことに心から敬意を表したい。レポートの提出、スクーリングや特別活動への出席率は高く、取り組みも積極的だった。人生を切り開いていくためには目標を持ち、計画を立て、強い意思を持って実行しなければならないが、皆さんはそうした力を十分持っている」と励ました。

  卒業生を代表して山舘さんは「全日制の学校と違い、一週間に一度しか学校に来ることがなかったが、先生たちはとてもフレンドリーで親近感を覚えました。両親は私が高校に入学した時、この修英高校で卒業式を迎える事など夢にも思ってなかったはずです。しかし、5年後、10年後に自分を振り返った時、今の選択が自分にとって間違いではなかったと誇りに思えるような生き方をしてみたいと思ってます」とあいさつした。

  山舘さんは「最初は不安だったが、教室には働きながら学んでいる人やお父さんのような人もいてとても社会勉強にもなった。この学校に入って良かったと思います」と笑顔で話し、ボストンへの留学に夢を馳せた。