青年海外協力隊として派遣
日本の幼児教育を伝えたいと栗林市長に抱負(3月20日・火)
大仙市戸蒔出身の照島恵里子さん(27)は、国際協力機構青年海外協力隊の一員としてモンゴルに派遣されることになり、20日市役所で栗林次美市長から「体に気を付けて頑張ってきて下さい」と激励を受けた。
照島さんは大曲高校、宮城教育大学卒後、秋田市の私立秋田東幼稚園の教諭として5年間勤務。「便利じゃない生活を体験してみたい」と青年海外協力隊に応募、モンゴルでの幼児教育指導者として派遣が決まった。
モンゴルはチンギス・ハンの国、そして草原の国として知られ、最近では大相撲での朝青龍や白鵬らモンゴル出身の力士の活躍で話題を呼んでいる。人口は約250万人だが、国土の面積は日本の4倍もあるだけに人口密度は極めて希薄な国という。
照島さんは海外派遣が決まった後、勤務している幼稚園を退職。福島県の二本松訓練所でモンゴル語やモンゴルでの生活習慣に慣れるための訓練を70日間受けた。日常会話は「もう大丈夫です」と自信を見せた。今月28日に成田空港を飛び立って、モンゴルに向かう。
モンゴルでは首都ウランバートルから南に約130キロ離れたバガノール区の教育局に入り、09年3月までの2年間、地区内の幼稚園を巡回しながら、日本の幼児教育セミナーや保育理論セミナーを開いて指導する。バガノール区には5カ所の幼稚園があって、約1300人の園児と58人の教諭がいるという。モンゴルでのこれまでの幼児教育は大人が命令し、それに従わないと罰するなど厳しいものだったが、最近は日本と同じように情操教育に力を入れているという。
照島さんは栗林市長、久米正雄助役、三浦憲一教育長らを前に「子供と一緒に遊ぶのが大好きなので、いろいろな遊びを紹介し、日本で学んだ指導法を伝えたい。モンゴルの子供たちに早く会ってみたい」とアピールした。
国際協力機構では世界の85カ国に青年協力隊を派遣しているが、モンゴルはその中で冬の寒さがマイナス30度から40度にもなる最も厳しい国だという。都会の交通は電車やバス、タクシーだが、少し郊外に出ると草原が広がり、騎馬遊牧民が見られるという。麦とヒツジやラクダ、ヤギの肉を主食とした国で、「食生活が心配ですが、訓練所でモンゴルの先生と料理を作って食べましたから大丈夫でしょう」とも話した。パソコンは持参し、インターネットを通じて郷土の情報を得たいと張り切り、草原で馬にも乗りたいと目を輝かせた。