告示目前の県議選

定数1の仙北市は無風か

現職の門脇氏、選挙区を東奔西走(3月22日・木)

  県議選は30日告示と目前に迫ったが、区割変更後初の選挙戦を迎える定数1の仙北市で立候補に向けて動き出しているのは現職で、2期目を目指す門脇光浩氏(46)=西木町=だけだ。自民党の現職で、議長を務めた安杖正義氏(61)=角館町=は昨年7月に引退を表明。同党では安杖氏の後継候補擁立に向けて懸命に模索したが、具体名が挙がらないままに終わっており、無風状態で告示を迎える公算が大きい。それでも門脇氏は「当日になって何が起きるか分からない」と緊張感を高め、選挙区を東奔西走、支持者固めに懸命だ。25日午後2時からは神代体育館を会場に総決起大会を開いて、本番に向けた足場を築きたいとしている。

  門脇氏は03年の県議選に役場職員を退職して、無所属から旧仙北郡選挙区(定数5)に初挑戦。旋風を巻き起こしてトップ当選を飾った。当時は仙北郡13町村を舞台にしての戦いだったが、合併によって区割変更となった今回は仙北市の角館町、田沢湖、西木町と戦いの場は狭まった。

  門脇氏は22日、次の選挙戦に向けて「基幹産業の活性化と新産業の創出で、地域の仕事づくり、職場づくりを進めたい」などと公約を語った。中でも首都圏での団塊世代の大量定年退職に注目し、その頭脳移住、技術移住を呼びかけ、それを仕事づくり、職場づくりにつなげたいと訴える。また、観光での交流人口の増大と子育て・教育環境の整備、地域福祉と医療の充実で家庭の不安をなくしたいと強調した。

  門脇氏は角館高校を経て県立農業短大畜産科卒後の1981年、旧西木村役場入り。88年に地域づくり青年グループ「サラダハウス」を設立、田沢湖畔でロックコンサートの開催や湖上結婚式などのイベントや物産開発、ボランティア活動をした。98年には「本屋も図書館もない村に不要となった本を」と全国に呼びかけ、大きな話題を呼んだ。寄贈になった本で「全国ありがとう文庫」を開設し、その管理者にもなった。02年9月末に役場を退職し、翌年春の県議選に初出馬し、当選した。