ダックスムーンのフォーク演奏も
日本酒ファン、料理と人との出会いを楽しむ(3月26日・月)
| 窯から出されたばかりの陶器。 | 懐かしのフォークソングも演奏された。 |
サミットへの参加者はJR大曲駅でコースごとのバス3台に分乗。今回も出羽鶴酒造での酒蔵見学を共通コースに楢岡陶苑での焼き物づくり体験と窯だし見学、それに転作した田んぼで栽培したそば打ち体験の3コースが用意された。
酒蔵ではコンコンと湧き出る「仕込み水」や巨大なタンクが並ぶ仕込み蔵、米を蒸かす機械、酒を絞り出す槽場(ふなば)などを見学。「おいしい酒は雪の降る寒さの中で生れるが、今年は暖冬で苦労しました」などの説明に興味深く耳を傾けていた。
訪れた楢岡陶苑では今月18日に登り窯に火入れを行い、皿や鉢類、茶わん、カップ、ぐい飲みなどの陶器2000個前後を焼いていた。この日はその焼き物を窯から取り出す作業が行われたもので、参加者たちは窯場の独特の雰囲気や焼き上がった陶器が冷めていく時に発する貫入(かんにゅう)という〃ひび割れ〃のピンピンと弾けるような神秘的な音に耳を澄ませ、「アッ。鳴っている」と感激していた。
それぞれの体験を終えた参加者たちはコミュニティセンターで合流、利き酒コンテストに挑戦した後、大館市在住のフォークソンググループ「ダックスムーン」の公演を楽しんだ。南こうせつの「神田川」や井上陽水の「夢の中へ」など懐かしい曲も流れ、「こんな歌が聴けるなんて」と感激していた。
談話交流会では田口宏暢自然酒の会長が「日本酒は口に含んだ時の味わいがいい。今日も一日生きたことに感謝しながら酒を飲んでいる。今日は南外の味と出羽鶴のおいしい酒を楽しんで下さい」と歓迎。伊藤辰郎社長も「今年は雪が少なく酒造りは難儀したが、3月になって寒さが戻り、自然酒『楢岡城』も良くできた。日本酒は最近、焼酎に押され気味だがアメリカやヨーロッパでの関心が高まっている」と述べながら、絞り立ての酒を会員に手渡した。
テーブルにはその楢岡城の原酒や山田錦純米吟醸、山廃仕込み吟醸、それにさらしの袋に醪(もろみ)を入れ、自然に絞り出した「袋吊り雫」などの名品が次々と出され、参加者たちは酒とフキノトウの天ぷらなど季節料理に舌鼓を打ちながら楽しい日曜日を過ごした。