大仙市の斎藤さん
鳴き声コンテストで連続の優等賞(3月29日・木)
大仙市大曲白金町の斎藤千代司さん(70)は、カナリヤを趣味に自宅に飼育小屋を設け、40羽も飼っている。カナリアの澄みきった美しい鳴き声は近所の人にも評判で、斎藤さんも「カナリヤの鳴き声を聞いている時が一番の幸せです」と楽しんでいる。
斎藤さんはヤマサデパート(ジョイフルシティ大曲)の元社員。若かったころはインコを飼っていたが、退職を機に知り合いからローラーカナリヤを譲られたのが切っ掛けで、その飼育に夢中になった。そして秋田県ローラカナリークラブ連盟(能登谷昌爾会長)にも入会し、毎年12月のコンテストにも出場。昨年12月17日に行われた連盟創立55周年記念大会で輝いた「優等賞」を含め、8年連続で優等賞を獲得している。
鳴くのはオスで、取材に訪れたこの日も「チー、ピーピーッ」と澄みきった声で歓迎を受けた。毎年、4月に卵をふ化させ、幼鳥を育て、コンテストを目指す。カナリアがきれいな鳴き声をあげるのは12月から1月の寒い時期。コンテストは毎年、秋田市の宴会場を借りて開いているが、カナリアが最高の声で競うようにとコンテスト会場は暖房も止めるという。さらに寒い時期を狙って1月には京都で全国大会もある。
若鳥がコンテストで最高の鳴き声をあげるには、その教師となる鳥が必要だが、斎藤さんは京都のカナリークラブからテープを買い求め、4月に生れた幼鳥にその鳴き声を聞かせ、覚えさせているという。コンテストには毎年100羽前後が出場し、鳴き声の美を競い合うという。
斎藤さんの飼育小屋にはカナリヤが入った鳥籠が40個以上もある。「エサは朝1回だけだが、水をやったり掃除したりで手間もかかるが、12月になって最高の鳴き声を聞くと育てた苦労も忘れ、心がいやされます」と話す。斎藤さんの話を聞いていると「唄を忘れたカナリヤは」の童謡が思い出される。斎藤さんは愛鳥が例え、唄を忘れても捨てないだろうと。