秋を季語に268句
講師特選に伊藤さんら3作品(11月13日・火)
第2回大仙市民俳句大会は11日、大曲交流センターで開かれた。俳句愛好家134人がそれぞれ2句ずつ268点を事前に投句し、講師がその中から選んだ作品を講評するという形で会は進められた。入賞作は次の通り。
◇大会講師 竹内龍選
▽特選
秋の海夕日ひっそり抱き降ろす 伊藤 美恵子(協和)
やや良の村を平に厄日過ぐ
藤井 洋舫 (仙北)
敬老日贈られし酒武将の名
藤田 小槌 (中仙)
▽秀逸
開け放つ晩学の窓末枯るる
後藤 忠男 (大曲)
敬老日善人ぶりに疲れたり
進藤 佳代子(協和)
秋田路に若杉伸びて炬火走る 嵯峨
和男 (大曲)
山車(やま)ぶつけ紅を差し合ふおばこたち 櫻田 北投石(大曲)
産み月の牛の藁床虫すだく
今野 等 (協和)
▽佳作
誦んずる秋の七草遊歩道
桑島 ケイ子(大曲)
千坪の休み田に鳴る豆の莢
高橋 たねじ(大曲)
山の端を噛みつつ猛暑の日が落ちる 九島 弘子(中仙)
交番に折りたたみ椅子虫時雨 加藤
昭子 (大曲)
背なの子とまんまる月を分ちあう 茂木 笙子 (協和)
ひと臼は紫蘇を加えて秋仕舞い 瀧澤 仲秋
(協和)
乱萩喜寿の集いも薄くなり
佐々木 ヨネ(大曲)
月蝕を囃すか虫の喧(かまびす)し 小笠原 光吉(大曲)
ムガシッコ語りし父の炉火恋し 殿村 一静
(中仙)
出来秋や一望にして柵の門
斎藤 善太 (大曲)
◇特定選者 斎藤 淳子選
秋澄むや水切り石のよく跳ねる 佐々木
徳子 (大曲)
芋掘れば新しき空拡がりぬ
斉藤 アイ子 (神岡)
靴替えて初冬の風を蹴り歩く 森川
チヤ (中仙)
上棟の槌音響く霧の朝
澤田 草光 (大曲)
遠会釈返してたたむ秋日傘
紺 良造 (中仙)
◇同 坂本 熙選
コンバイン下りて授乳の母となる 竹村 浪夫
(仙北)
管楽器抱いて秋意の女学生
佐藤 隆造 (仙北)
施設へと母言ひふくめそぞろ寒 大坂 せうじ
(大曲)
減反を満たす白さや蕎麦の花 佐藤
とみえ (大曲)
山の端を噛みつつ猛暑の日が落ちる 九島 弘子
(中仙)
◇同 澤田 草光選
やや良の村を平に厄日過ぐ
藤井 洋舫 (仙北)
芋掘れば新しき空拡がりぬ
斉藤 アイ子 (神岡)
交番に折りたたみ椅子虫時雨 加藤
昭子 (大曲)
押入れの引戸のきしみ小鳥来る 斎藤 淳子
(神岡)
水底を秋が過ぎゆく樹々の影 荒井 礼子
(大曲)
◇同 和田 不美雄選
母在らば白寿になりし梅もどき 田口 かつ (大曲)
留守の間に紅葉一枝供へをり 進藤 順子
(太田)
鬼やんま出入り自由に百畳間 和田 恒星
(協和)
朝顔の色を仕上げて雨上がる 伊藤 清美
(中仙)
背なの子とまんまる月を分かちあう 茂木 笙子(協和)
◇互選賞
▽1位 コンバイン下りて授乳の母となる 竹村 浪夫(仙北)
▽2位 秋澄むや水切り石のよく跳ねる 佐々木
徳子(大曲)
▽3位 あけび蔓ひけば昭和の里が見え 紺
良造(中仙)
▽4位
いわし雲海の向ふは知らず老ゆ
佐藤 清美(大曲)
秋の海夕日ひっそり抱き降ろす
伊藤 美恵子(協和)
千坪の休み田に鳴る豆の莢
高橋 たねじ(大曲)
長き夜を話し上手と聞き上手
佐藤 清美(大曲)
手話の手に風をもらいて秋を知る
伊藤 清美(中仙)