パワーアップ交流会
商品開発パートナー求め活発な情報交換(11月30日・金)
県南地域の食品産業の競争力を高めようと29日、大仙市大曲白金町の大曲エンパイヤホテルで「県南3地域連携食品産業パワーアップ交流会」が開かれた。県仙北、平鹿、雄勝の3振興局の主催で、豆腐・豆乳製造業者やそば粉生産組合、サイダー、食肉加工、菓子製造など16業者と関係者ら約100人が参加、新たな食品産業のパートナーを求めてプレゼンテーションや名刺交換、試食会を通じて自社製品の個性や味を売り込むなど活発な交流をした。
県南には豊富な農産物がありながら、高い付加価値を生む食品加工の取り組みが十分と言えず、食品開発も県外に依存する例が多いなどの現状を見据え、食品産業の原料供給・開発・製造に関わる農業者及び食品関連事業者が一堂に会し、商品改善のための実践的アドバイスを受け、新たなビジネスチャンスを創出しようと企画した。
佐藤文隆仙北振興局長が「今日の交流会を通じて生まれたアイディアや技術は県もしっかりフォーローする構えであり、県南部に新たな食の風を起こしてほしい」とあいさつ。そして山形県の百貨店「大沼」の専務取締役を歴任し、月山自然水、次年子そば、白山だだちゃ豆など多数の商品開発と販売推進を担当、現在は合同会社QMM地域開発研究所代表となっている落合春信さんが「地域資源を活用した食品戦略について」と題して講演した。
落合さんは「最近の消費者は商品の裏面表示を見て、どんな添加物が使われているかを確認して購入している」と添加物に敏感になっていると指摘。そして「消費者が食品を購入する際に意識するのは安全が優先で、美味しさは2番目。安ければ良いとは消費者は言ってない。また、ブランドで食品を買い求めようともしない。高齢になるほど健康・安全志向が高まっており、高齢化社会の到来のこれからは安全、安心、健康が食品産業のキーワードになる」と強調。そして「秋田以外の食材や添加物を使用しない。新鮮な地元食材を利用し、旅館やレストランを抱き込んで料理品評会を開く。地元の人々が作っているものは安全性も価値観も高いだけに支援しよう」などと訴えた。
続いて豆腐・豆乳製造のエスエスフーズ(大仙市豊川)、玄米食品の健康村(横手市雄物川)、お菓子の泉栄堂(羽後町西馬音内)など10業者がそれぞれ自社をPRしながら「新商品開発のパートナーを求めてます」などとプレゼンテーション。
そして商品アドバイスを受ける業者10社も加わったブースで自社製品を展示し、名刺交換をしたり、試食をしてもらい味の感想を求めていた。最後に落合さんが展示した商品一つひとつの感想を述べながら「消費者に美味しいものを届けたいという最初の志を大切にしてほしい」とアドバイスしていた。