少子高齢社会を考える

みんなの集い、グループ討議

高校生の意見、孫を巡る祖父母の悩みなども(10月4日・木)

   県高齢者福祉支援協会仙北地域支部(米沢稔支部長)では、7月27日に開いた「第6回進む少子高齢社会を考える〃みんなの集い〃」の総括検討会をこのほど開いた。席上、主催者側から今回の集いで初めて企画された「本音で子育て、孫育てを語ろう」をテーマにしたグループ討議で出された意見の集約が発表された。高校生は自分の就職で悩み、祖父母や高齢者は孫の面倒を見たくても息子、あるいは娘夫婦とのギャップに悩んでいる様子などが赤裸々に語られていた。

  グループ討議は保育園や小学校教諭、福祉行政関係者らを助言者に10人から12人のグループ6組に分かれて行われた。総括検討会では、グループ討議で出された様々な意見を単なる資料として眠らせておくのはもったいないと本紙を通じての公開要望があった。本音で語ろうの意見集約は次の通り。

  ◇高校生
  ▽奉仕活動の体験は、いろいろな人とのふれ合いで自分の生活や性格も変わったように思う。
  ▽家庭、学校、社会生活の中で、むしゃくしゃすることはいっぱいある。そんな時にストレスをうまく発散させるようにしたい。
  ▽親は自分の意見を押し付ける場合が多い。もう少し子どもの意見にも耳を貸してほしい。
  ▽母に何か言っても、必ず父を通してしか返って来ないので、こちらの思いが伝わらない。母は母としての意見を持ってほしい。
  ▽家事を母だけに押し付けないで、父もできるだけ分担してほしい。
  ▽食事の時は家族の会話の時間にしてほしいが、テレビがその邪魔をしている。
  ▽自分の進路についてすごく悩んでいる。家では地元に残るように言うが、何が自分に向いているのか、就職できるのか不安だ。

  ◇祖父母・高齢者
  ▽子どもは親の背中を見て育つもの。親を大切にしている姿を見せないと子も親を大切にしない。
  ▽家族生活にはシッカリした規律が必要だ。昔はそれぞれの家の家風という決まりやしつけがあった。
  ▽時にはびしりとモノを言う人がいなければダメ。食事はテレビのない部屋で家族そろってとっている。
  ▽みんな少しずつ我慢しなければ、家庭も社会もまとまらない。
  ▽今の時代は難しいことだが、若い人たちには我慢も大事なこと。反面、気分転換してストレスを発散させる生活の仕方を教えることも必要。
  ▽孫育てに関わろうとすると、その親たちに迷惑がられる。
  ▽小学生が地域の老人たちとのふれ合いから学ぶ伝統や文化は素晴らしいし、そうした勉強と発表の場を持たせるこの「みんなの集い」は子どもたちへの達成感を与え、郷土への愛着を培わせる。
  ▽昔は田植えも稲刈りも家族から教えられたものだが、今は学校がそれを担っている。家族から教わったら子どもにとって生涯の宝物になると思う。
  ▽地域のお祭りは、近隣の人々と年代を超えた交流の場としての役割を果たしている。  ▽登下校の子どもたちに声をかけ、会話を交わすのが楽しい。
  ▽自己中心で自分の子しか見えない親が増えている。PTAの授業参観でもルールは守らない。担任を交えての大事な全体会や講演会には残らないで、外で長々とお喋りしている母親が多い。親の教育こそ必要だ。
  ▽親は子育てに甘い。祖母が孫を叱ると親が怒る。
  ▽祖父母が孫の勉強を見てやろうとすると「いらないことをしないで」と言われる。
  ▽祖母の私が、孫とキャッチボールなどで遊んでやると、その親たちは迷惑と考えているようだ。
  ▽祖母は孫の面倒を見たいのだが、親は祖母より学童保育を選択した。
  ▽孫の部屋を片づけてやりたいが、部屋にカギをかけている。世話のやき過ぎか。昔は大家族で個室などなく、家の中全体の片づけは祖母の仕事だったのに。
  ▽家族で教えるべきしつけを学校に押し付けている。時代が変わっても世間の常識や道徳は変わっていないはずなのに。
  ▽朝起きても、親も孫も祖父母に「お早う」のあいさつもない。その一方でこのごろは中学生があいさつしてくれる。

  ◇親、助言者、来賓
  ▽親や祖父母を含め、大人のほうから子どもにあいさつしてやることも大事なしつけの一つではないか。子どもは家庭、社会総掛かりで育てるべきだ。
  ▽見守り隊で校門の側に立っていたら、父母の送り迎えがあまりに多くビックリした。過保護か、安全対策か。子どももその迎えが来るのをあてにして歩こうとしない。
  ▽子どもにとってゆとりのない環境になり過ぎている。かわいそうだ。スポ少、部活、塾に追われ、自由さえ奪われていないか。
  ▽核家族化は世代間の考え方や価値観、労働環境などについて話し合ったり、理解する場がなくなっている。子育てにもマイナスだ。
  ▽家族それぞれの価値観の違い、近隣との交流の薄い状況の中でどう、人間関係を築いていくかが今、解決を迫られている問題だ。
  ▽男女共同参画はまず、家庭の家事分担からやるべきだ。
  ▽職業や生活のリズムから、食事を家族と共にすることがなかなか出来ないので、誕生日など家族の特別な日を設けて語り合う機会を作るようにしている。
  ▽老人も愚痴らないで、自分の意見や希望をきちんと言ってほしい。
  ▽子育てに充分な時間が取れなかった。子どもが病気の時も職場では休暇も取れなかった。
  ▽子育ての基本は「どういう子どもに育ってほしいか」にあり、理想の子育ては夫婦二人で育て、子育てを実感することにあると思う。特に父親の参加は不可欠だ。