秋田おばこ農協、仙北畜産農協

来年4月に合併へ

組織強化に向け合併予備契約調印式(10月26日・金)

  秋田おばこ農協(本所・大仙市佐野町、藤村正喜組合長)と仙北畜産農協(大仙市高関上郷、大曲家畜市場内、鎌田正組合長)が来年4月1日の合併を目指して25日、大仙市大曲浜町のグランドパレス川端で合併予備契約調印式を行った。秋田おばこ農協は組合員2万8050人、仙北畜産農協は組合員478人。合併によって組織強化を目指すもので、秋田おばこが仙北畜産農協を吸収合併する形で合意していた。

  調印式には両農協の役員、それに県や大仙市、仙北市、美郷町代表ら約80人が出席。合併推進協議会長を務める藤村組合長が「仙北畜産農協は畜産振興と指導の専門農協として60年の永きにわたって仙北和牛の品質改良とブランド化に取り組み、子牛市場における取引価格は全国トップレベルにある。しかし、生産農家の高齢化や担い手不足、輸入自由化、BSEの流行、そして飼料作物からバイオ燃料への転換による飼料価格の高騰など畜産業界を取り巻く環境は厳しい。合併によって畜産指導が一本化され、循環農業の確立など相乗効果を高めたい」とあいさつ。

  これまでの経過報告の後、佐藤文隆県仙北地域振興局長を立会人に藤村、鎌田両組合長が合併予備契約書に署名、調印した。そして鎌田組合長が「子牛市場も高値安定で推移しているが、今後の畜産経営の基盤強化や県の統合家畜市場建設などに取り組むため、仙北の農業団体が一堂に団結し、課題に向かっていかなければならない」と語った。

  秋田おばこ農協はこの後、11月20日の理事会で、仙北畜産農協は11月15日の総会で 合併事項の議決を求める。

  秋田おばこ農協は1998年(平成10年)4月に14市町村の20農協が合併して誕生した広域総合農協。仙北畜産農協は1948年(昭和23年)4月に設立された畜産専門農協。これまでに種雄牛「広順号」「安福安号」「徳茂勝号」など多くの優良和牛を誕生させてきた。

  しかし、「経営所得安定対策」など農業情勢の大きな変化から、畜産振興、組合員の所得安定や消費者の信頼に応えるためにも組織の強化が必要と両農協は昨年10月に合併研究会を発足させ、今年2月には第1回目の合併推進協議会を開催、9月まで3回の協議会を開いてこの日の合併予備調印式となった。仙北畜産農協の職員3人は秋田おばこ農協職員としてに引き継がれる。