大仙市の敬老会始まる

大曲地区は680人参加

懐かしい秋田漫才、アトラクションに登場(9月4日・火)
 
 米寿の方へ栗林市長から祝金が贈られた。   高畑の人たちによる懐かしい秋田漫才の披露。

    大仙市の敬老会が3日の西仙北地域大沢郷地区を皮切りに、4日は大曲地区を対象に行われた。市では今年度から敬老会招待者の対象年齢を1歳引き上げ76歳以上とし、敬老祝金2万円の寄贈も88歳の米寿のみとした。市福祉事務所によると76歳以上の対象者は8月1日現在で1万3827人。100歳以上は28人で、最高齢者は仙北地域橋本の樫尾チタさん、105歳。米寿の祝金は442人に贈られる。

  大曲地区の敬老会は大曲エンパイヤホテルで行った。対象者は2064人で、680人が参加した。同地区の最高齢者は白金町の佐々木喜惠治さんで103歳。

  人数が多いだけに福祉事務所職員だけでなく、大曲地区社会福祉協議会員45人がボランティアで受け付けや案内、料理運びなどを手伝った。受け付けを済ませたおじいさん、おばあさんたちは同じ町内会や同じ学校を卒業した人などを見つけては向かい合わせに座って、祝いの場に来れたことを喜び合った。

  主催者の大曲地区社会福祉協議会の川原清会長は「これまで培った知識や経験を生かし積極的に社会参加することが大事であり、今日の敬老会を楽しく過ごし、明日への活力にして下さい」と呼びかけた。

  続いて栗林次美市長が米寿を迎えた参加者の一人ひとりに長寿祝金を寄贈。そして「日本はあの戦争から立ち上がって、今日の復興をなし遂げた。医学や科学も進歩し、世界に類のない長寿国にもなった。これもひとえに皆さまが築いてくれた努力のおかげ。市としてはこれからも『安心して健やかに暮らせるまちづくり』を柱に皆さまの長寿を喜び、健康に生きがいを持って、幸せに暮らせるよう高齢者福祉の充実に努めたい」と祝いの言葉を述べた。また、御法川信英代議士も参列して祝辞を述べた。

  テーブルには赤飯と折り詰め料理、そして缶ビールやお酒、ジュースやお茶も出され、お年寄りたちは向かい同士で乾杯し、長寿の喜びと思い出話に花を咲かせていた。参加者を喜ばせたのはアトラクション。昔懐かしい秋田漫才や高校生マジックとして人気を呼んでいる秋田修英高校福祉活動部が登場し、得意の演技を披露した。

  秋田漫才は高畑地区の人たち4人が復活させたもの。同地区に在住し、文化活動に力を入れている元牧師の加藤昭之助さん(78)が、正月行事として近郷を回っては祝いの掛け合いをしていた伝統芸能の漫才をもう一度、再現できないかと地元の人たちに呼びかけた。

  それに応じたのが佐藤武雄さん(80)と佐藤永四郎さん(81)。二人は30代のころ漫才師として回った経験があり、大切に保存していた昔の衣装を取り出し、記憶をたどりながら鼓を手に演奏を再現。そして高橋勇吉さん(72)と土田英夫さん(67)もそれを引き継ごうと習った。

  漫才は約400年前、秋田への国替えとなった佐竹公に着いて来た水戸庶民の祝い事芸能。それが県内各地に伝わって「秋田漫才」となった。しかし、戦後は次第に廃れた。秋田漫才の特徴は烏帽子を被った太夫と頭巾を頭に載せた才蔵の掛け合い。鼓の音を背景にした素朴な言葉のやり取りが人の心を和ませる。

  高畑漫才研修会の加藤さんが漫才のいわれを紹介した後、2人がコンビとなって交互に登場。「家内安全、何でも安全」など漫談調の言葉を紡ぎ出し、調子よく掛け合いを演じた。そして修英高校の生徒15人は「青い山脈」や「リンゴの唄」など懐かしい歌を披露し、最後には得意のマジックでお年寄りの笑いを誘った。