20回記念の「おさらい会」開く
大曲中央公民館、満席の盛会さ(9月10日・月)
大仙市角間川町の民踊・舞踊同好会「杉山教室」主催の「第20回民踊・舞踊おさらい会」が9日、大曲中央公民館で開かれた。20回目という節目を飾りたいと中央公民館を会場にしてのおさらい会。982席のホールはほぼ満席となる盛会さだった。
杉山教室は同町在住の杉山重さん(82)が代表を努め、角間川公民館を会場に毎週火曜日夜に集まっては歌謡曲に合わせた踊りを振り付け、生涯学習として楽しんでいる。杉山さんは30歳過ぎから踊りを習い、その楽しさを皆にも伝えたいと教室を開いてきた。そして昭和56年(1981年)に同公民館で1回目の「おさらい会」を開いて以来、お茶や料理を囲んで楽しめる地元に定着した芸能文化として根づいてきた。
しかし、3年前に19回大会を開いて以来、杉山さんが体調を崩して入院するなどしておさらい会の開催は見送られてきた。健康も取り戻し、教室の仲間の熱意もあって、20回目の開催となった。生徒たちは節目の会を成功させたいと、1カ月以上も前から手作りのポスターを作って、地元だけでなく横手市などでも幅広いPR活動を続けた。
会場を埋めた観客の多さに杉山さんもホッとした表情を見せ、「教室の生徒は今は23人だが、ここまで良くやってくれました」と話した。そして「踊りは皆が選んできた歌謡曲の詞からイメージを浮かべ、その歌詞の心を形にしようと心がけてます」と語り、「踊っていると気持ちも若くなり、84歳の方も2人いるんですよ」と静かな笑顔を見せた。
司会は旧大曲市職員として50年前に角間川公民館にも勤務したという高田俊勝さん=日の出町=が務め、「踊り一筋に20年を迎えた。杉山さんはいばらず、出しゃばらず、踊りを通じて人生のアドバイザーもやって来た現代のマザー・テレサです。その努力を祝いたい」と名調子で舞台を盛り上げた。
幕開けは「華燭の宴」で始まり、最上タミ子さん、佐々木愛子さんが金屏風を背景に華麗に舞った。そして佐藤ハルさん、川村アイさん、古谷セツさんが演歌「男の夜明け」に乗って凛々しく踊った。細やかな雪が降る幻想的な舞台を背景に佐藤照子さんは「細雪」を情念込めて披露した。
第1部は「すみだ川」「流れて津軽」「旅鴉」など20曲。第2部も「さだめ雪」「旅路の女」「南部坂雪の別れ」など19曲を1人から2人、あるいは3人から4人登場し、女心の悲しみや男の義侠心などを華麗に、あでやかに舞った。杉山さんはその踊りの一つひとつを舞台の袖で見守った。最後は出演者全員が舞台に登場し、フィナーレの舞いを披露した。
舞台照明や舞台を飾る道具類は踊り手の家族や友だちがボランティアで黒子となって手伝った。終わると踊り手の子どもやお孫さん、友だちから次々と花束が贈呈され、20回目の舞台は感動の拍手で幕を閉じた。