大仙市の県立農業科学館

第二展示室をリニューアルオープン

食と農業体験コーナーに衣替え、そば打ちの実演も(9月22日・土)
 
 リニューアルされた第二展示室。   体験コーナーではそば打ちの実演も行われた。

  大仙市内小友の県立農業科学館(下村一男館長)の第二展示室がリニューアルされ、22日、そのオープン式が行われた。これまでの学習展示を食と農業体験コーナーに衣替えし、参加・体験型の展示機能へと充実させた。

  オープン式には根岸均県教育長をはじめ地元選出の県議、栗林次美市長、それに大曲地域の小・中・高校生ら約60人が出席。根岸教育長は「農業も遺伝子組み替えによる作物の品種改良や食の安全・安心への高まり、そして食育の勧めなど大きく状勢が変化している。こうしたことから学ぶ・食べる・遊ぶ・感じるをテーマに農業に関心を持ってもらおうとリニューアルした。智恵を出し合って、この科学館が地域のためになくてはならない施設として活用されることを願いたい」とあいさつした。

  続いて一般公募した中から同館の愛称を「サン・アグリン」とするとの発表があった。愛称の公募には263点の応募があり、審査した結果、太陽のサンと農業のアグリの組み合わせがイメージとしてピッタリとの評価から、仙北市角館町の農業・菅原美智子さんの作品を採用した。利用者を代表して地元・内小友小学校6年生の吉野夏奈さんが作文を読み上げて展示館への期待を語った。

  テープカットの後、参加者はリニューアルされた第二展示館へ。展示内容は業者からの発表を審査して受け入れるというプロポーザル方式を採用。その結果、県の研究機関などで開発された水稲や野菜、果樹、花きなどの新品種や農産物を利用した加工品をパネルなどで紹介する「秋田の新品種紹介」、そば打ち、餅つき、きりたんぽ作り、豆腐作り、草花の鉢植え、洋ランの無菌栽培など食・農業に関する実演や体験できる「食・農業体験コーナー」。そして県農業試験場、県果樹試験場など県の研究機関の概要と日々、取り組んでいる品種改良、栽培法、病害虫防除、加工技術などの研究成果をパネルで紹介する「研究機関等紹介」。県の主要作物である米について、発芽から登熟までの過程と米の加工品をパネルで紹介する「イネを科学する」の4つの新規コーナーを設けた。

  これまで同展示室の目玉であった自動制御ドーム型の「これからの田園都市」や「農業と気象」、「農業科学体験ゲーム」などは移設した。第二展示室は広さ約472平方メートル。今回のリニューアルには約1000万円の経費をかけた。

  「食・農業体験コーナー」では羽後町西馬音内でそば教室やめん類の製造販売している阿部専助さん(56)がそば打ちを実演。そしてエントランスプラザでは餅つきの実演も行われ、来客に振る舞われた。同館では「そば打ち体験や餅つきなどはこれから土曜日を中心にイベントとして開催するが、20人以上など団体からの申し込みが事前にあれば対応したい」と話す。問い合わせは同館へ(0187・68・2300)。

  農業科学館は1991年5月にオープン。「秋田の昔の農業と農村の姿」をジオラマで再現した第一展示室、農林業を科学的な視点で学べる第二展示室、曲屋、多目的ホール、そして約300種類の熱帯・亜熱帯植物が植栽されている熱帯温室などからなっている。99年からは入場が無料化され、2001年4には入館者50万人を達成、そして06年3年3月には100万人の入館者を記録するなど県民に親しまれている。第二展示室のリニューアルはオープン以来、初めて。

  現在、同館では「おもと展」や「縄文土器に生ける山野草展」、そして秋田・むかしの生活用具・民俗展も開かれている。