八幡太郎義家の伝説
県仙北地域振興局が郷土史を語るリーフレットを作成(4月2日・水)
県仙北地域振興局では大仙市に残されている伝説を地元だけでなくもっと多くの人に知ってもらい、地域づくりや観光振興に役立てたいと「八幡太郎源義家にまつわる伝説の数々・大仙市版」と題したリーフレットを発行した。
八幡太郎義家は、平安時代後期、当時の奥州(東北地方)を支配し朝廷に反逆していた豪族の安倍一族を鎮圧するため父・頼義とともに朝廷から派遣された武将。大仙市内にはその義家にまつわる伝説が各地に残っている。しかし、それを語る案内板はあっても一般には知られることもなく、一部の郷土史家の知識として継承されているだけのものが多かった。
そうした郷土の歴史をもっと気軽に探る道しるべになればと、同振興局では昨年秋ごろから市内在住の文化財保護審議委員のメンバーらから資料を提供してもらい、大仙市版として義家にまつわる伝説を6話にまとめ、リーフレットにした。1000部印刷し、市内の「道の駅」や大仙市、仙北市、美郷町の各役場、それに義家の活躍で歴史的にも有名な「前九年の役・後三年の役」の資料提供を受けた横手市などにも配付した。
リーフレットのトップを飾ったのは、大仙市大曲地域にある「姫神公園」を舞台にした「鶴の羽形城物語」の義家と鹿姫の悲恋伝説。義家と戦って敗れた安倍貞任(あべの・さだとう)は前面は雄物川、後ろは山という天然の要塞である「鶴の羽形城」にこもる。
追撃してきた義家は大川西根に陣営を敷く。しかし、攻撃を繰り返しても落城しない。攻めあぐねた義家は一計を案じ、貞任の娘・鹿姫に近づき深く契りを結んだ。そして城の弱点を知った義家は総攻撃を始める。一方で敵の子をはらんだことを知った父・貞任は烈火のごとく怒り、姫だけでなくその嫗(うば)と共に捕らえるよう家来に厳命。
逃げた姫が捕らえられそうになった時、「助けてー」と叫んだ場所は「お助け沢」と呼ばれ、姫が生き埋めとなった場所である太平山の中腹には「姫神の塔」が現存し、殺された嫗が埋められた所に植えた杉は「嫗杉」として塔のかたわらに現存しているなどと説明されている。薬師堂近くの案内板を出典にまとめた。
このほか中仙地域の八乙女公園を舞台にした「八乙女城の安倍氏と幕林の源氏」、義家が飲み水を欲しさに祈願し、湧かせた仙北地域横沢の「白旗清水」、太田地域の真木渓谷と源太寺跡などが紹介されている。
リーフレットを手に義家伝説の跡を探訪することで、より郷土・大仙市への愛着も深まりそうな編集内容となっている。同振興局ではリーフレット発行を機に08年度事業として小学生や一般を対象に「モニターツアーもやってみたい」と話す。リーフレットに関する問い合わせは同振興局総務企画部地域企画課(0187・63・5114)へ。
また、県のホームページ、美の国あきたネットの県仙北地域振興局の所属ページからもダウンロード出来る。ホームページは下記から。