大仙市ではこもれびの杜で消防訓練
消防団、地域住民一体となって防災意識を高める(4月6日・日)
春の火災予防運動が始まった6日、大仙市消防団大曲支団主催の消防訓練が同市飯田の特別養護老人ホーム「こもれびの杜」で行われた。老人ホーム周辺の地域住民と事業所の協力を得て地震発生に伴う火災などに備えた訓練を行い、自主防災意識の高揚を図ろうとしたもの。
訓練は午前10時25分、県南部を震源とする直下型の地震が発生し、老人ホームの1階厨房から出火したとの想定で行われた。大曲支団第1分団を中心とする消防団、それに大曲消防署員、そして老人ホーム職員や飯田町内会などから約270人が参加。
地震発生と同時に消防団員が現場本部を設営し、情報収集に走った。一方、こもれびの杜からは「火災発生」の通報と避難中の入居者に「逃げ後れ」が出たとの情報が現場本部に届く。第1分団消防団のポンプ積載車、そして大曲消防署の消防車、はしご車、救助工作車、救急車がサイレンを吹鳴して駆けつけ、老人ホーム一体は緊張感に包まれた。
こもれびの杜職員による自衛消防隊の放水が始まり、はしご車隊はホーム3階に逃げ後れた人の救出を、そして老人ホームからは車いすに乗った人たちが職員の手助けを受けて避難する。入り口には煙道体験のテントも張られ、避難する人たちは煙に包まれたテント内を恐る恐るくぐり抜け、顔色を変えていた。
一方、地域住民は市が用意した非常食の炊き出し訓練を行い、避難した人や消火活動する人たちのための腹ごしらえを手伝った。そして第1分団を中心とする消防団員10人は5本のホースを使って一斉放水を披露、見守る周辺住民に頼もしさを誇った。最後には大曲仙北危険物安全協会と県LPガス協会大曲仙北支部員による消火器を使ったエルピーガス火災の初期消火訓練を行って幕を閉じた。
訓練の模様は栗林次美市長と1日に就任した山王丸愛子副市長、藤田良次大曲支団長らが統監として見守った。高橋庄孝大曲消防署長は「それぞれ自分たちの任務を認識し、統制の取れた素晴らしい訓練だった。有事の際は今日、参加してくれた皆さんの協力が必要であり、皆で防災の輪を広げ、災害のない地域社会を築きたい」と講評した。