大仙市神岡で地元説明会
測量と調査のための協力求める(4月14日・月)
県新規工業団地候補地に関する地元説明会が11日夜、大仙市神岡農村環境改善センターで開かれた。神岡地域内にある神宮寺高野・笹倉台地190ヘクタールを県の「新規工業団地候補地」として、地質調査や測量を実施するための初の地元説明会で、神岡地区の住民を中心に約70人が参加した。
初めに県産業経済労働部誘致企業室の澤田昇室長が「県には100ヘクタール規模の工業団地としての用地がない。企業のニーズに応えるためには大小さまざまな用地が必要であり、企業の求めるスピードにも対応しなければならない。そのため候補地となった現地の測量と環境アセスメント調査のための準備をしたい」と協力を求めた。
そして08年度の事業概要について▽道路・公園・緑地・調整池などの配置も含め、どれくらいの平地が造れるかのレイアウト▽水道・下水道・電気・ガスの現状を把握し、団地内への引き込み方法の検討と神宮寺バイパスへの接続▽用地買収のための地権者数の調査と買収費用の算出▽田んぼへの支障を来さないよう用水・水路の調査などの説明があり、「地質調査と測量のため、木を切ることもあり協力をお願いしたい」と訴えた。
地元住民からは「大規模工業団地となった発端とそのプロセスを説明してほしい」「期待と心配が入り交じっているが、地域活性化につなげたい」「工事が始まれば、工事車両の通行も頻繁になり、環境・交通の問題が懸念される。道路の安全面を確保してほしい」「工場が建設されれば、工場排水が田んぼに入らないか心配だ。山は牧草地なので、雨が降ると水が出る。その辺を充分、配慮してほしい」などの質問や要望があった。
これに対して県側は「東北にも大型の企業立地が見られるようになったが、秋田は出遅れている。県の工業団地には100ヘクタールを超える団地がなかった。受皿がないと企業誘致に向けたPRができない。企業の目は大規模なものに向いており、太平洋側も含めた誘致合戦に県も参戦したい」などと答え、「これからは定期的に説明会を開きたい」との姿勢も示した。
神宮寺高野・笹倉地区の台地が、県の新規工業団地の最適地として公表されたのは今年2月の県議会でだった。県内全市町村から100ヘクタール規模の団地が造成できる候補地を募集し、9市町から応募があった16カ所を調査した。その結果、同地区は山林や畑・雑種地、それに田んぼからなるが、秋田自動車道大曲ICまで12.8キロ、国道13号神宮寺バイパスまで2キロ、そして工業用水は県が水利権を持つ玉川から取水可能、さらに周辺人口からなる労働力などが評価された。
この日の説明会でも県側は同地区が最適地に決まったポイントとして▽秋田空港から1時間以内の距離であり、半径40キロ以内の周辺人口も70万人を見込めること▽岩手県北上市や秋田湾と言った産業の集積地からも遠くない▽工業用水も豊富な点を挙げた。
今後のスケジュールとしては環境アセスメントに1年ほど、そして埋蔵文化財の発掘調査にも1年以上の時間が要するとしている。
新規工業団地の候補地となったことに関しては市も大きな期待を寄せ、県との連携・協力体制を強めたいと商工観光課に設置してあった「企業対策班」を「企業対策室」に格上げしている。